食品クラファンの成功法|OEM商品でMakuakeに挑戦
食品OEM×クラウドファンディングという新しい選択肢
新しい食品ブランドを立ち上げたいが、初期在庫を抱えるリスクは取りたくない。市場の反応を見てから本格的に製造に入りたい。そんな悩みを持つ事業者にとって、クラウドファンディングは強力な味方になります。
MakuakeやCAMPFIREなどのプラットフォームで食品プロジェクトを立ち上げ、先行予約(支援)を集めてからOEM工場に製造を発注する。この流れであれば、在庫リスクをほぼゼロにしながら、新商品の市場テストと資金調達を同時に行えます。
実際に、クラウドファンディング発の食品ブランドが成功を収めるケースは増えています。完全栄養食、クラフト調味料、地域の特産品を活かした加工食品など、ストーリー性のある食品はクラウドファンディングとの相性が抜群です。
クラウドファンディングに適した食品OEM商品の特徴
「初めて」や「日本初」の要素がある
クラウドファンディングで支援を集める食品の共通点は、「ここでしか買えない」「まだ世の中にない」という新規性です。既存商品の焼き直しではなく、新しい素材の組み合わせ、新しい製法、新しいコンセプトなど、支援者が応援したくなる「初めて」の要素を盛り込みましょう。
ストーリーが語れる
「なぜこの商品を作ろうと思ったのか」というストーリーは、クラウドファンディングで最も重要な要素です。地域の課題解決、食品ロス削減、農家との直接取引、家族の健康を考えて、といった開発背景が明確な商品は支援を集めやすいです。
賞味期限が十分にある
クラウドファンディングは、プロジェクト終了後に製造・発送するのが一般的です。プロジェクト期間(通常1〜3ヶ月)+製造期間(1〜3ヶ月)+配送期間を考えると、支援者の手元に届くまでに数ヶ月かかります。賞味期限が短い商品は、この時間軸に合わないため避けた方が無難です。
視覚的に魅力がある
クラウドファンディングのプロジェクトページは、写真や動画が命です。見た目にインパクトがあり、思わず「おいしそう」と感じる商品は、ページの閲覧者を支援者に変える力があります。試作段階から、プロのカメラマンによるフードフォトの撮影を計画に入れておきましょう。
Makuakeでの食品プロジェクト設計
プラットフォームの選択
食品のクラウドファンディングでは、Makuakeが圧倒的なシェアを持っています。食品カテゴリの取扱実績が豊富で、食品に関心の高いユーザーベースがあること、購入型(All or Nothing / All in)のモデルが食品との親和性が高いことが理由です。
CAMPFIREも食品プロジェクトの実績があり、手数料がMakuakeより低い場合があります。ターゲットの消費者層やプロジェクトの規模に応じて、最適なプラットフォームを選びましょう。
目標金額の設定
目標金額の設定は慎重に行う必要があります。低すぎると赤字になり、高すぎると達成できないリスクがあります。
目標金額を算出する際は、以下の要素を計算に入れましょう。OEM製造費(初回ロットの最小発注金額)、パッケージ・デザイン費、送料、プラットフォーム手数料(Makuakeは支援総額の20%程度)、その他経費(撮影費、広告費など)です。
これらの合計額をベースに、達成可能性も考慮して目標金額を設定します。食品カテゴリの平均達成率や類似プロジェクトの実績を参考にするとよいでしょう。
リターン設計
リターン(支援者への返礼品)の設計は、プロジェクトの成否を大きく左右します。基本的なリターンは商品そのものですが、複数のプランを用意して選択肢を広げましょう。
例えば、商品1個の「お試しプラン」、3個セットの「スタンダードプラン」、大量購入の「まとめ買いプラン」、開発者との食事会がついた「体験プラン」など、価格帯と内容を段階的に設定します。
早期支援者向けの割引(超早割・早割)を設けることで、プロジェクト開始直後の支援を促進し、初速をつけることが重要です。初速がつくとプラットフォーム内でのランキングが上がり、露出が増えるという好循環が生まれます。
プロジェクトページの作成ポイント
キービジュアルにこだわる
プロジェクトページのファーストビュー(最初に表示される画像)は、閲覧者を引き込む最も重要な要素です。プロのフードフォトグラファーに依頼して、食欲をそそるビジュアルを用意しましょう。商品単体の写真だけでなく、食べるシーンや素材の写真も効果的です。
動画で想いを伝える
1〜3分程度のプロジェクト紹介動画は、支援率を大きく向上させます。開発者自身が顔を出して商品への想いを語ることで、支援者との心理的な距離が縮まります。工場での製造工程や素材の産地の映像も、信頼感と臨場感を高めます。
本文の構成
プロジェクトページの本文は、以下の流れで構成するのが効果的です。
導入部で「何がすごいのか」を端的に伝え、商品の特徴と独自性を説明します。次に開発背景のストーリーを語り、素材や製法のこだわりを紹介します。リターンの説明と選び方を示し、最後にスケジュールとリスク情報を記載します。
OEM工場との連携のコツ
プロジェクト前に試作を完了させる
クラウドファンディングのプロジェクトページには、実際の商品写真やサンプルの情報を掲載する必要があります。プロジェクト公開前に、OEM工場での試作を完了させ、完成品に近いサンプルを手元に用意しておきましょう。
製造スケジュールの事前確認
プロジェクト終了後、速やかに本製造に入れるよう、OEM工場と製造スケジュールを事前に擦り合わせておくことが重要です。支援数に応じた製造ロットの調整、原材料の調達リードタイム、製造ラインの空き状況などを確認しておきましょう。
支援数の変動への対応
クラウドファンディングでは、最終的な支援数が読みにくいのが難点です。想定より多い支援が集まった場合の増産対応、逆に少なかった場合の最小ロット対応など、複数のシナリオを工場と共有しておくと安心です。
プロジェクト成功後のステップ
クラウドファンディングはゴールではなく、ブランド立ち上げのスタートです。プロジェクト成功後の展開も見据えて計画を立てましょう。
支援者への確実な発送を完了させたら、一般販売に移行します。自社ECサイトでの販売、Amazon・楽天への出店、小売店への卸売りなど、クラウドファンディングで得た実績と支援者の声を武器に販路を拡大していきます。
支援者はブランドの最初のファンです。定期的なメールマガジンやSNSでの情報発信を通じて、支援者コミュニティを大切に育てていきましょう。
まとめ:クラファン×食品OEMは「ゼロリスク」で始められる
食品OEM商品のクラウドファンディングは、在庫リスクなしで新商品を市場に投入できる画期的な手法です。ストーリーのある商品企画、魅力的なプロジェクトページ、OEM工場との綿密な連携が成功の三本柱です。
OEM商品でクラウドファンディングに挑戦したい方は、まずfoodoem.jpで製造パートナーを見つけ、試作を進めるところから始めてみてください。
よくある質問
Q1: クラウドファンディングの食品プロジェクトでよくある失敗は?
A1: よくある失敗は、リターンの発送遅延です。製造が予定通りに進まなかったり、支援数が想定を超えて増産が必要になったりするケースが多いです。OEM工場との事前のスケジュール調整と、余裕を持った発送予定日の設定が重要です。また、送料を過小に見積もって赤字になるケースも散見されます。
Q2: Makuakeの手数料はどのくらいですか?
A2: Makuakeの手数料は、支援総額の20%程度(決済手数料含む)が一般的です。例えば、100万円の支援が集まった場合、約20万円が手数料として差し引かれます。この手数料を織り込んだうえで目標金額とリターン価格を設定することが重要です。
Q3: 食品の賞味期限が心配ですが、どう対応すればいいですか?
A3: プロジェクト終了後に製造を開始する「受注生産方式」を採用することで、できたての状態で発送できます。賞味期限は最低でも製造後3ヶ月以上の商品が望ましいです。常温保存可能なレトルト食品、乾燥食品、缶詰などは賞味期限が長いため、クラウドファンディング向きです。


