台湾カステラOEM|ふわふわ食感の製造と販売戦略
台湾カステラとは
台湾カステラの特徴と長崎カステラとの違い
台湾カステラは、台湾北部の淡水(タンスイ)を発祥とする焼き菓子です。現地では「現烤蛋糕(焼きたてケーキ)」や「古早味蛋糕(昔ながらのケーキ)」と呼ばれています。卵・砂糖・薄力粉・サラダ油・牛乳で作り、メレンゲを使った別立て法と湯煎焼きによって、ふわふわでシュワシュワとした独特の食感が生まれます。
| 比較項目 | 長崎カステラ | 台湾カステラ |
|---|---|---|
| 泡立て方 | 共立て法(全卵を一緒に泡立て) | 別立て法(卵白でメレンゲを作る) |
| 小麦粉 | 強力粉 | 薄力粉 |
| 油脂 | なし(またはごく少量) | サラダ油を使用 |
| 焼き方 | 直焼き | 湯煎焼き(蒸し焼き) |
| 食感 | しっとり・密度がある | ふわふわ・シュワシュワ |
| 甘さ | しっかり甘い(ザラメの風味) | やさしく控えめ |
日本での台湾カステラブーム
台湾カステラは2021年頃にSNSを中心に爆発的なブームを迎えました。タピオカに続くトレンドスイーツとして全国に専門店がオープンし、コンビニ商品としても販売されました。ブームのピーク後に閉店する専門店が相次いだ一方で、商品力のあるブランドは定着しています。
現在は冷凍流通を活用したEC販売や業務用卸が主戦場に移行しており、OEMでの商品化は参入のタイミングとして悪くありません。
台湾カステラOEMの製造上のポイント
通常の焼き菓子より製造難易度が高い
台湾カステラのOEM製造は、一般的な焼き菓子と比べて技術的なハードルが高いです。
- メレンゲの泡立て加減:固すぎると表面が割れ、柔らかすぎると膨らみが不足する。ツノがやや立つ程度の微妙な調整が必要
- 湯煎焼きの温度管理:お湯の温度が高すぎると割れの原因になり、量が少ないと急激に膨らんで縮む
- 生地の混ぜ方:混ぜすぎるとグルテンが出て食感が悪化し、割れにもつながる
- 焼き上がり後の取り扱い:非常に柔らかく崩れやすいため、カット・包装工程にも慎重さが求められる
コンベクションオーブン(熱風循環型)では均一な焼き上がりが難しく、湯煎焼きに対応した設備を持つ工場を選ぶ必要があります。OEMメーカーへの相談時には、台湾カステラの製造実績があるかを必ず確認してください。
冷凍流通が事業化のカギ
台湾カステラは常温での賞味期限が当日〜1日と非常に短く、通常の流通には向きません。この課題を解決するのが冷凍流通です。
| 保存方法 | 賞味期限の目安 |
|---|---|
| 常温 | 当日〜1日 |
| 冷蔵 | 約3日 |
| 冷凍 | 約2週間 |
実際に業務スーパーでは中国製の冷凍台湾カステラを約200円で販売しており、専門店ブランドも冷凍でのEC販売に成功しています。「一晩寝かせてしっとりした食感にする」という製法を採用し、焼きたて食感にこだわらない商品設計で冷凍流通に最適化した事例もあります。
OEMで台湾カステラを商品化するなら、冷凍対応を前提にした商品設計が現実的です。冷凍食品のOEMに対応しているメーカーであれば、製造から冷凍・包装まで一貫して対応できます。
台湾カステラOEMのフレーバーと販売戦略
人気フレーバーと差別化の方向性
台湾カステラの定番フレーバーはプレーン・チーズ・チョコレートの3種です。特にチーズ味は専門店でも一番人気で、OEMで最初に作る商品としても手堅い選択です。
差別化を狙うなら、宇治抹茶やほうじ茶などの和素材を取り入れたフレーバーが有効です。台湾本場では黒糖やタロイモ、ピーナッツなどのバリエーションがあり、季節限定フレーバーの展開も話題性を作りやすいです。
販路の選び方
冷凍台湾カステラの販路は大きく3つあります。
- EC販売:自社ECサイトや楽天・Amazon等のモール。ギフト需要やお取り寄せ需要に対応。冷凍配送が必要
- 業務用卸:カフェ・飲食店向けの冷凍ホール卸。解凍してカットするだけで提供できる手軽さが訴求ポイント
- 冷凍自販機:近年増加している冷凍食品自販機への設置。テスト販売にも活用できる
専門店としての出店を検討する場合は、フランチャイズ加盟も選択肢に入ります。ただし、ブーム後の淘汰が進んでいる現状を踏まえると、OEMで冷凍商品を作り、ECと卸の両軸で販売する方がリスクを抑えられます。
よくある質問
台湾カステラのOEMはどこに頼める?
台湾カステラ専門のOEMメーカーは多くありませんが、洋菓子のOEM製造に対応する会社で湯煎焼きの設備を持つところであれば相談可能です。冷凍流通まで一貫対応できるかも確認してください。「食品OEMの窓口」から菓子OEMメーカーを探すことができます。
台湾カステラは冷凍しても味が落ちない?
適切に冷凍すれば食感と風味は十分に保たれます。1切れずつラップで包んでから保存袋に入れて冷凍し、食べる前に常温で自然解凍するのが基本です。一晩寝かせたタイプの台湾カステラは、冷凍・解凍後もしっとりした食感を維持しやすい設計になっています。
長崎カステラと台湾カステラ、どちらがOEMに向いている?
長崎カステラは常温で賞味期限60日と長く、流通コストが低いためOEMの難易度は低いです。台湾カステラは冷凍が前提になるぶんハードルは上がりますが、話題性とSNS映えの訴求力があります。ギフトや土産物には長崎カステラ、EC・カフェ卸にはの台湾カステラというすみ分けも有効です。
台湾カステラのOEMロットはどのくらい?
メーカーによりますが、冷凍ホールで数十〜100個程度から対応できるケースがあります。菓子OEMの一般的な最小ロットと同程度ですが、湯煎焼きの工程が通常より手間がかかるため、製造単価はやや高くなる傾向です。
台湾カステラブームは終わった?
2021年のピーク後、専門店の閉店は相次ぎましたが、商品力のあるブランドは定着しています。市場は「焼きたて専門店」から「冷凍EC・業務用卸」へシフトしており、OEMで冷凍商品を作る事業者にとってはむしろ参入しやすい環境になっています。

自身もOEMメーカーである知見をもとに、OEMメーカーの選定方法、費用、流れを徹底的に解説しています。
まとめ
台湾カステラのOEMは、ふわふわ食感の製造技術と冷凍流通の設計が成功のカギです。長崎カステラに比べて製造の難易度は高いものの、SNS映えする見た目と独特の食感は他のスイーツにない強みです。
冷凍対応を前提にした商品設計で、EC販売や業務用卸を軸にした販売戦略を組み立てましょう。まずはチーズ味やプレーンから始め、市場の反応を見ながらフレーバーを拡充するのが堅実な進め方です。


