読み方
はらるにんしょう
英語表記
Halal Certification
意味・解説
ハラル認証とは、食品や製品がイスラム教の教義に従って製造・加工・流通されていることを、第三者機関が証明する制度です。「ハラル=イスラム教で許されているもの」を示すために、専門の認証団体が調査・審査を行い、認証マークを発行します。
食品OEMや輸出においては、マレーシア・インドネシア・中東諸国などムスリム圏への販売時に、製品のハラル認証取得が事実上の必須条件となる場合が多く、重要な国際対応の一つです。
主な用途
・イスラム圏向け輸出商品(菓子、飲料、調味料など)のOEM開発
・訪日外国人向け商品(インバウンド対応)の信頼性確保
・ムスリムフレンドリーな飲食店・ホテル向け製品の開発
・官公庁・自治体の海外輸出支援事業での対応要件
ポイント解説
・認証機関ごとに審査基準・申請手順・費用が異なる(JAKIM、MUI、NAHA等)
・製造に使用する原材料・添加物・加工助剤すべてが審査対象
・共用設備や製造ラインの洗浄方法も詳細にチェックされる
・パッケージにハラル認証マークを記載するには、取得後の使用契約が必要
・OEMでは、認証取得支援が可能なメーカーを選ぶことが成功のカギ
関連用語
・ハラル
・ビーガン
・宗教食対応
・輸出向けOEM
・認証制度(FSSC、GMP など)
豆知識
世界には約300以上のハラル認証機関があり、**輸出先によっては「その国で認められた認証機関のマークでなければ通用しない」**ケースもあります。たとえば、マレーシアではJAKIM、インドネシアではBPJPH(旧MUI)の認証が最も信頼されています。日本でも一般財団法人ハラル・ジャパン協会や日本アジア・ハラール協会(NAHA)などが取得支援を行っています。OEM開発の初期段階から認証取得を見据えることが重要です。