読み方
ぱうだーかこう
英語表記
Powder Processing / Powderization
意味・解説
パウダー加工とは、野菜・果物・海藻・穀物などの原料を乾燥させた後、粉末状に加工する技術のことです。素材の色や風味、栄養成分を活かしながら保存性を高め、使いやすい形にすることで、食品・飲料・菓子・サプリメントなど幅広い製品に応用できます。
食品OEMの分野では、**「原料持ち込みのパウダー加工」や「特定粒度の指定」「色素や香りを活かした自然素材パウダー」**としての需要が高まっており、小ロット対応や添加物不使用パウダーなどの付加価値化が進んでいます。
主な用途
・乾燥野菜や果物の粉末化(スムージー、スープ原料など)
・自然色素としての応用(紫芋、にんじん、ほうれん草パウダーなど)
・ベビーフードや介護食の素材として
・焼菓子・パン・麺類・ペットフードへの混合原料として
ポイント解説
・粉末化にはミル、ジェットミル、スプレードライ、フリーズドライ粉砕など複数の方式がある
・粒度(粗さ・細かさ)は用途に応じて数ミクロン〜1mm程度まで調整可能
・水溶性や沈殿性など、用途に応じた性状の調整が重要
・熱に弱い成分(ビタミン・酵素など)は乾燥温度の選定に注意が必要
・OEM委託時には、「原料の受け入れ形態」「残留水分率」「最小ロット」などの条件確認が必要
関連用語
・乾燥加工
・スプレードライ
・フリーズドライ
・食品添加物不使用
・ナチュラルカラー(天然着色料)
豆知識
パウダー加工は、素材の保存性を高めながら、“少量でも風味や色味を加えられる”という利便性から、プロ仕様の調味料や自然派食品、さらにはペットフードや化粧品原料にも利用されています。特に規格外野菜の有効活用手段としても注目されており、サステナブルな商品開発に貢献しています。OEMメーカーによっては独自の微粉砕技術や焙煎加工などの前処理も可能です。