DtoC(ディートゥーシー)とは?意味・定義・使い方をわかりやすく解説

筆者紹介

目次

読み方

でぃーとぅーしー

英語表記

Direct to Consumer

意味・解説

DtoCとは、「Direct to Consumer(消費者への直接販売)」の略で、メーカーやブランドが自らのECサイトやSNSなどを通じて、中間業者を介さずに消費者へ直接商品を販売するビジネスモデルのことです。近年では、SNSやインフルエンサーマーケティング、サブスクリプションを活用した独自ブランド展開の手法として、特に食品・化粧品・アパレル業界で注目されています。
OEM開発では、小ロット・個性ある商品を迅速に市場投入するDtoCブランドとの連携が増えており、スピード感・自由度の高さが求められます。

主な用途

・オリジナルブランド食品のEC展開(例:グラノーラ、プロテイン、スナックなど)
・SNSマーケティングと連動したコンセプト商品の販売
・試作・テスト販売を通じた商品検証型OEM
・サブスク型食品サービスやギフト商品の開発

ポイント解説

・中間業者を省けるため、利益率が高く、価格設定の自由度も高い
・OEMでは、ブランド側が販売・集客、メーカーが製造を担う分業構造が一般的
・少量多品種・短サイクル開発が基本となるため、柔軟なOEM体制が求められる
・DtoCブランドの成功には、ストーリーブランディング・パッケージ設計・レビュー設計が重要
・OEMメーカーは、試作・小ロット対応・スピード納品の可否が選定基準になる

関連用語

・OEM(受託製造)
・D2Cブランド
・EC(電子商取引)
・パーソナライズ食品
・サブスクリプションモデル

豆知識

DtoCという言葉は2010年代後半からアメリカを中心に広まりました。Glossier(化粧品)やAllbirds(靴)などの成功例をきっかけに、日本でも「小さく始めて熱量の高いファンを獲得する」スタイルとして拡大中です。食品分野では、インスタグラムやTikTokを活用して感情訴求型の商品を展開するブランドが増え、OEMメーカーにもスピード対応と企画力が求められるようになっています。

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