ノンカフェインティーOEM|妊婦・授乳中向け商品開発
妊娠中・授乳中の方、就寝前にリラックスしたい方、カフェインの摂取量を減らしたい方——ノンカフェインティーを選ぶ理由は人それぞれです。しかし「ノンカフェイン」「デカフェ」「カフェインレス」の違いを正確に説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。この記事では、ノンカフェインティーの種類と選び方を徹底解説し、OEMでの商品開発のポイントまでお伝えします。
ノンカフェイン・デカフェ・カフェインレスの違い
「カフェインが入っていないお茶」を探すとき、パッケージには「ノンカフェイン」「デカフェ」「カフェインレス」と異なる表記が並んでいます。この3つは意味が違います。
| 用語 | 定義 | カフェイン量 | 代表的な飲料 |
|---|---|---|---|
| ノンカフェイン | 原材料にカフェインを一切含まない | 0mg | ルイボス、カモミール、麦茶、コーン茶 |
| デカフェ | カフェインを含む原料から除去加工したもの | 微量残存 | デカフェ紅茶、デカフェ緑茶 |
| カフェインレス | カフェインを90%以上除去したもの(コーヒーの表示基準) | 微量残存 | カフェインレスコーヒー |
ポイントは、ノンカフェインだけが「カフェインゼロ」であることです。デカフェやカフェインレスは除去加工を経ているものの、微量のカフェインが残っています。妊婦向けの商品を開発する場合は、原材料自体にカフェインを含まない「ノンカフェイン」素材を選ぶのが最も安心です。
なお、茶類には「カフェインレス」の法的な表示基準がまだありません(コーヒーは90%以上除去が基準)。OEMで商品化する際は、カフェイン含有量の分析データを取得し、根拠を明確にした表示を設計してください。
完全ノンカフェインのお茶の種類
緑茶・紅茶・烏龍茶はすべてツバキ科の茶樹(カメリア・シネンシス)から作られ、カフェインを含みます。一方、茶樹以外の植物を原料にしたお茶は元来カフェインゼロです。
ルイボスティー
南アフリカのセダルバーグ山脈でのみ栽培されるマメ科の植物から作られます。赤褐色でほんのり甘く香ばしい味わいが特徴です。カルシウム・マグネシウム・亜鉛などのミネラルが豊富で、抗酸化成分のSOD酵素を含むことから「不老長寿のお茶」とも呼ばれます。発酵させない「グリーンルイボス」は抗酸化力がさらに高く、差別化素材として注目されています。妊婦向けティーの定番で、単品でもブレンドのベースとしても使えます。
麦茶
大麦を焙煎して作る日本の夏の定番飲料です。完全ノンカフェインで、赤ちゃんから高齢者まで誰でも安心して飲めます。香ばしい風味とすっきりした後味が特徴で、ミネラル補給にも適しています。OEMでは六条大麦と二条大麦の違い(六条は香ばしさ重視、二条は甘み重視)で差別化できます。
コーン茶・黒豆茶・そば茶
コーン茶はとうもろこしの実を焙煎したもので、自然な甘みと香ばしさが韓国を中心にアジアで人気です。食物繊維やカリウムが豊富で、むくみが気になる方に選ばれています。
黒豆茶は北海道産の黒大豆を焙煎して作ります。ポリフェノール(アントシアニン)を含み、美容系ティーとして女性に人気です。ほんのり甘い風味でクセが少なく、食事にも合います。
そば茶は韃靼(だったん)そばの実を焙煎したものが主流です。ルチンが豊富で、香ばしく飲みやすい味わいです。ただし、そばアレルギーの方には禁忌なので、パッケージへのアレルギー表示が必須です。
たんぽぽ茶・たんぽぽコーヒー
たんぽぽの根を焙煎して作ります。深煎りにするとコーヒーに似た苦味と香りが出るため「たんぽぽコーヒー」とも呼ばれています。授乳中の母乳の出を良くするとして、産後の女性に古くから愛飲されてきました。鉄分やカリウムを含み、カフェインは一切含みません。
ハーブティー
カモミール、ローズヒップ、ペパーミント、ラベンダーなどのハーブティーは、茶樹を使わないため完全ノンカフェインです。リラックス・美容・温活など目的別にブレンドを設計でき、OEMで最も自由度が高いカテゴリです。見た目の美しさ(ハイビスカスの赤、バタフライピーの青)もSNS訴求に活用できます。
デカフェのお茶と加工技術
「緑茶や紅茶の味は好きだけどカフェインを控えたい」という需要に応えるのがデカフェ加工です。茶葉からカフェインだけを選択的に除去する技術が進化しており、風味を大きく損なわずにカフェインを取り除けるようになっています。
デカフェ加工の主な方法
| 加工方法 | 概要 | 風味保持 | コスト |
|---|---|---|---|
| 超臨界CO2抽出法 | CO2を高温高圧の超臨界状態にしてカフェインを選択的に抽出 | 非常に良好 | 高い |
| 水抽出法 | 温水に浸漬し、活性炭フィルターでカフェインを吸着除去 | 良好(やや変化あり) | 中程度 |
| 湯蒸し製法 | 蒸気でカフェインを抽出。日本茶向け | 良好 | 中程度 |
超臨界CO2抽出法は化学薬品を一切使わず、茶葉の風味を最も良く保持できる方法です。日本国内では超臨界技術センターがデカフェ専門の加工サービスを提供しており、プレ試作1〜3kg、本試作3〜6kgの小ロットから対応しています。歩留まりは約90%です。
なお、有機溶媒(ジクロロメタン等)を使ったカフェイン除去法は、日本国内で販売する食品には使用できません。海外からデカフェ原料を輸入する場合は加工方法の確認が必要です。
デカフェにできるお茶の種類
ツバキ科の茶樹から作られるお茶であれば、基本的にデカフェ加工が可能です。
- 緑茶(煎茶・荒茶・碾茶):日本茶の風味を活かしたデカフェ。湯蒸し製法との相性が良い
- 紅茶(アールグレイ・セイロン等):デカフェ紅茶はギフト市場で需要が高い。フレーバーティーとの組み合わせも人気
- ほうじ茶:焙煎でカフェインがやや減るが完全除去ではない。デカフェ加工でさらに安心感を付加できる
- ジャスミン茶:花の香りとデカフェの組み合わせで就寝前の需要に対応
ノンカフェインティーの市場動向
PETボトル入りデカフェ飲料の国内市場は2025年度で約130億円に達する見込みです。グローバルではデカフェティー市場が2024年の21.5億ドルから2033年には35.6億ドルに成長すると予測されています(年平均成長率6.0%)。
従来の主要顧客は妊婦・授乳中の女性でしたが、近年はカフェインの総摂取量を管理したい一般消費者層に広がっています。調査によると20代の2人に1人がカフェインマネジメントを実践しており、健康意識の高い若年層が新たな需要を生んでいます。
OEMでノンカフェインティーを商品化するポイント
ターゲット別の商品設計
| ターゲット | 設計ポイント | 推奨素材 |
|---|---|---|
| 妊婦・授乳中 | 完全ノンカフェイン必須。オーガニック認証で安心感を訴求 | ルイボス、たんぽぽ茶、ラズベリーリーフ |
| 就寝前リラックス | リラックス訴求。パッケージに「おやすみタイムに」の表現 | カモミール、ラベンダー、レモンバーム |
| ギフト | 複数フレーバーのアソート。価格帯3,000円前後 | デカフェ紅茶6種セット、ルイボス+ハーブ |
| 子ども向け | 甘みのあるフレーバー。親が安心する成分表示 | 麦茶、コーン茶、フルーツハーブ |
| 美容・アンチエイジング | 抗酸化・ビタミン訴求。SNS映えする色 | ローズヒップ、ハイビスカス、グリーンルイボス |
ロット・費用の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 最小ロット(ティーバッグ) | 100袋〜(業界最小級)。原料3kgで約1,500個分 |
| 初回試作費 | 無料〜5万円前後 |
| 商品製造費 | 5万円前後〜 |
| デカフェ加工(外注の場合) | プレ試作1〜3kg、本試作3〜6kgから対応 |
| 開発期間 | 1〜2か月 |
ノンカフェイン素材(ルイボス・ハーブ等)を使う場合はデカフェ加工が不要なため、製造コストを抑えられます。ティーバッグの素材もソイロン(PLA)やコットンを選べば環境配慮型ブランドとして訴求力が高まります。「食品OEMの窓口」からティーバッグ加工に対応したメーカーを探すことができます。
よくある質問
ノンカフェインとデカフェの違いは?
ノンカフェインは原材料にカフェインを一切含まないもの(ルイボス、カモミール等)です。デカフェはカフェインを含む茶葉から除去加工したもので、微量のカフェインが残ります。カフェイン完全ゼロにこだわるなら、ノンカフェイン素材を選んでください。
ほうじ茶はノンカフェイン?
ほうじ茶は茶樹(カメリア・シネンシス)から作られるため、カフェインを含みます。焙煎によってやや減少しますが、完全には除去されません。「低カフェイン」ではありますが「ノンカフェイン」ではないため、パッケージ表記には注意が必要です。
妊婦でも飲めるお茶は?
ルイボスティー、麦茶、たんぽぽ茶、カモミールなどの完全ノンカフェインティーが安心です。デカフェの緑茶や紅茶も選択肢になりますが、微量のカフェインが残る点は伝えておく必要があります。
ノンカフェインティーのOEMは小ロットから可能?
100袋程度の小ロットから対応するメーカーもあります。ノンカフェイン素材を使えばデカフェ加工が不要なため、製造工程がシンプルで初期コストも抑えられます。
デカフェ加工はどこに頼める?
超臨界CO2抽出法を専門とする加工業者にデカフェ加工を外注し、加工済みの茶葉をティーバッグ充填メーカーに渡す流れが一般的です。プレ試作1〜3kgの小ロットから対応可能で、歩留まりは約90%です。

本資料では初心者の方でも迷わず進められるように、OEMの進め方やメーカー選びのポイントを分かりやすく整理しています。
まとめ
ノンカフェインティーは、妊婦から健康志向の若年層まで幅広い需要があり、市場は年々拡大しています。ルイボス・麦茶・ハーブティーなどの完全ノンカフェイン素材は製造コストが低く、OEMでの商品化のハードルも低い点が魅力です。
緑茶や紅茶の味を活かしたい場合は、超臨界CO2抽出法によるデカフェ加工で風味を保ちながらカフェインを除去できます。ターゲット層のライフスタイルに合わせた商品設計と、正確なカフェイン表示で、信頼されるノンカフェインブランドを作り上げてください。


