オーガニック/有機JASとは?意味・定義・使い方をわかりやすく解説

筆者紹介

目次

読み方

おーがにっく/ゆうきじゃす

英語表記

Organic / JAS Organic Certification

意味・解説

オーガニックとは、化学肥料や農薬、遺伝子組み換え技術を使用せず、自然環境への配慮のもとで生産された農産物や加工食品のことです。日本国内で「オーガニック」または「有機」と表示するには、**農林水産省が定める「有機JAS認証」**を取得する必要があります。
有機JASは、栽培・加工・流通の各工程で定められた基準を満たした事業者のみが表示できる法的な制度であり、消費者に対して信頼性と品質の証として広く認知されています。OEMにおいても、「有機JAS対応原料・製造ラインの有無」が差別化要因となります。

主な用途

・有機認証済みの加工食品や原材料のOEM製品開発
・健康食品、オーガニック飲料、ベビーフード、自然派菓子などのブランド展開
・百貨店・自然食品店・高価格帯EC市場向け製品の開発
・海外輸出用オーガニック認証対応(EU、USDAなどと連携)

ポイント解説

・「有機JASマーク」表示には、JAS認定機関による認証取得が必須(自己申告不可)
・製造工場・委託先も有機JAS認定事業者である必要がある(加工・小分け・流通含む)
・原料はもちろん、添加物や製造補助剤の使用にも制限がある
・表示には「有機●●」「オーガニック●●」と記載するルールが明確に定められている
・OEMでは、「有機JAS認定取得済みかどうか」「製造ラインが有機と通常で分けられているか」が判断ポイント

関連用語

・ナチュラル食品
・GMOフリー(遺伝子組み換え不使用)
・トレーサビリティ
・SDGs
・エシカル商品

豆知識

「有機JAS制度」は2000年に日本で導入された制度で、農林水産省が定めたJAS法に基づいて運用されています。表示に関するルールは厳格で、認証を受けていない商品に「オーガニック」と表記することは違法行為とされています。海外ではUSDA(米国)、EU Organic(欧州)などが存在し、**日本の有機JASとの相互認証制度も整備されつつあります。OEM開発時には、有機JAS対応ラインを持つメーカーかどうかが極めて重要です。

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