初めてでも安心、お茶OEMのプロセスと選び方|抹茶や紅茶のトレンドをつかもう

自社ブランドのお茶商品を作りたいと考えているなら、OEMの活用が最短ルートです。製造設備を持たなくても、専門メーカーと組むことでオリジナル商品を低リスクで立ち上げられます。

本記事では、お茶OEMの基本から開発の流れ、業者の選び方、最新トレンドまでを初心者向けにわかりやすく解説します。

目次

お茶のOEM開発の基礎知識

OEM開発には設備不要などのメリットがありますが、OEMメーカー任せにしていると思わぬトラブルが発生する可能性があります。OEM開発の失敗を防ぐためにも、まずはOEM開発の基礎知識をおさえていきましょう。

OEMの基礎

自社の商品を作る際に、製造を外部のメーカー・工場に委託することです。依頼側は商品コンセプトやターゲット・価格帯の決定に集中し、製造・加工・包装といった工程はOEMメーカーが担当します。

特にお茶業界は、製茶・焙煎・ブレンドなど専門工程が多く、OEMメーカーの技術力が商品品質に直結します。

お茶のOEM開発のメリット・デメリット

メリット

  • 設備投資なしで商品化できる

製茶機械や包装設備を自前で揃えると数百万〜数千万円規模の投資が必要になりますが、OEMならその負担が不要です。

  • 幅広い製品に対応

日本茶・紅茶・ハーブティーなど自社のコンセプトに合ったお茶の開発が可能です。業務用・小売向けといった用途別展開も柔軟に行えます。

デメリット

  • OEMメーカー任せにすると失敗するリスクがある

商品コンセプトが曖昧なまま進めると、サンプル段階で迷走しやすく、修正コストや時間が膨らむ可能性があります。

お茶のOEM開発のトレンド

抹茶

抹茶は粉末加工やラテ向け原料として国内外で需要が拡大しています。海外市場向けOEMの引き合いも増えており、今もっとも注目度が高いカテゴリのひとつです。

健康志向(ダイエット系)

「飲むだけで健康をサポート」といった機能性を前面に出したお茶の需要が伸びています。睡眠・リラックス・代謝サポートなど、テーマを絞った設計が成功しやすい傾向にあります。

野菜茶

野菜茶は、野菜や混載、穀物を乾燥・焙煎して作る低カフェインもしくはノンカフェインのお茶です。野菜の成分によって健康をサポートする働きがあり、たとえばコーン茶はむくみケア、あずきはカリウム補給など健康面でのメリットを発信しやすいです。

お茶OEMの流れ

各フェーズで発注側とOEMメーカーの役割分担を把握しておくことが、スムーズな開発の第一歩です。

役割分担

OEMメーカー任せにせず、依頼者側は商品のコンセプトを明確にし、品質管理の基準を定めることで、質の高いお茶製品が完成します。

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項目依頼側(発注者)OEMメーカー
商品企画ターゲット・価格・用途を決定技術的実現性を確認
原料希望条件を提示調達・提案
加工仕様を決定製茶・焙煎・ブレンド
包装デザイン指示実包装
品質管理基準設定製造管理

生産の流れ

お茶OEMは「商品企画 → 初回相談 → 試作 → 仕様確定 → 量産 → 納品」という流れで進みます。

商品企画

他社と差別化するために最も重要なのはコンセプト設計です。

「誰に・どんな場面で・どんな価値を届けるか」を言語化しておくことで、OEMメーカーへの指示が具体化し、他社製品との差別化ポイントも明確になります。

初回相談

作りたいお茶の種類・ターゲット・希望ロット・予算感に加えて、商品コンセプトと差別化の方向性もセットで整理しましょう。ここを固めておくことで、サンプル段階での迷走や修正コストの膨張を防げます。

試作

OEM側が原料やブレンド案を提案し、試作品を作成します。コンセプトが明確であれば、味・香り・色味の修正判断も「ターゲットに合っているか」という軸でぶれなく行えます。

仕様確定

原料の産地・等級・農薬基準、ブレンド配合、包装形態、表示内容などを明文化します。ここで曖昧にした項目は、量産段階で品質のばらつきやトラブルの原因になります。OEMメーカーと認識をすり合わせたうえで正式契約を締結し、本生産へ進みます。

量産

仕様書をもとにOEMメーカーが本生産を行います。製茶・焙煎・ブレンド・充填・包装と工程が複数あるため、進捗確認を定期的に行うことが重要です。

納品

完成品の検品を行い、品質基準を満たしていることを確認してから受け取ります。初回納品後は顧客フィードバックをもとに味や包装の改善点を整理しておくと、次回ロットの品質向上につながります。

一般的なスケジュール目安

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フェーズ目安期間
初回相談 〜 試作2〜4週間
仕様確定 〜 量産準備2〜3週間
納品最短1か月〜

希望納期とロットは早めに共有し、定期的に進捗を確認することでトラブルを防げます。

失敗しないOEMメーカーの選び方

お茶のOEMメーカーは多岐にわたり、それぞれ得意・不得意分野が異なります。またOEMメーカー任せにせず、役割分担をはっきりとしたうえで、以下のポイントを基準に選定しましょう。

同系統商品の実績

作りたいカテゴリの製造経験があるかを必ず確認しましょう。実績のあるメーカーは、原料調達・ブレンド・品質安定のノウハウが蓄積されており、試作の精度も高くなります。

小ロット対応

初回は小ロットで市場検証し、売れ筋データをもとに仕様や数量を調整するのが最も安全な進め方です。「最小ロット」だけでなく、「追加生産のリードタイム」もセットで確認しましょう。

品質管理

原料規格・ブレンド配合・製造工程・検査項目を発注側が具体的に定義することで、品質は安定します。契約時には、品質基準・納期・トラブル時の責任範囲を必ず書面で明確にしておきましょう。

環境配慮

近年は環境配慮型OEMへの関心が高まっています。すべてに対応する必要はなく、自社ブランドの方向性に合わせてどこに集中するかを決めるのが現実的です。リサイクル素材の活用や原料トレーサビリティの確保は、ブランドの差別化にもつながります。

複数のメーカーに相談する

OEM先を検討する場合は、必ず2~3社比較検討しましょう。各社の得意分野、納品までのスケジュール、品質管理体制などを比較し、ベストな企業を選定しましょう。


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お茶のOEMに対応しているメーカー例

自社の目的や状況に合わせて、最適なメーカーを見つけましょう。ここでは、お茶のOEMに対応しているメーカーをご紹介します。

Encha

株式会社Enchaは、ベトナムをはじめとする産地の農園とダイレクトにつながり、オーガニックで高品質な商品づくりを強みとしています。

OEMでは、茶葉の調達から商品設計まで相談できるため、オリジナルブランドのお茶商品を検討している企業におすすめの一社となります。

Agriture

株式会社Agritureは、京都を拠点に乾燥野菜やハーブ、薬膳素材などを活用した食品開発を行うメーカーです。

お茶のOEM開発では、野菜やハーブを使ったお茶のブレンド設計から製造まで対応し、オリジナルブランドのお茶商品づくりをサポートしています。商品企画段階からの相談にも対応しており、コンセプト設計、試作、量産まで一気通貫のサポートを行っています。

お茶OEMに関するよくある質問

お茶OEMは最小ロットどれくらいから可能?

OEMメーカーや商品形態によって異なりますが、ティーバッグやリーフ茶であれば500〜1,000袋前後から対応可能なケースが一般的です。粉末抹茶や業務用原料の場合は10kg〜など重量単位になることもあります。重要なのは「最小ロット」ではなく「追加生産までのリードタイム」です。初回は小さく作り、売れ行きを見て増産できる体制かどうかを確認すると在庫リスクを抑えられます。

原料は自分で用意する必要がある?

多くのOEMメーカーは日本茶・紅茶・ハーブなどの原料を自社で調達できます。そのため原料持ち込みは必須ではありません。ただし産地指定やオーガニック対応などこだわりがある場合は、事前に相談が必要です。原料をOEM任せにする場合でも、産地・等級・農薬基準などを仕様書で明確にしておくことで品質のブレを防げます。

パッケージデザインもOEMで対応できる?

多くのOEMメーカーが簡易デザインや既存袋への名入れには対応しています。ただし本格的なブランディングデザインは外部デザイナーを使うケースが一般的です。OEM側に依頼できる範囲(袋の種類、印刷方式、最低ロット)を確認したうえで、自社でデザインするかOEMに任せるかを決めるとスムーズです。

OEMでも品質はナショナルブランド並みにできる?

可能です。ただし品質は「OEM任せ」では担保されません。原料規格、ブレンド配合、製造工程、検査項目を発注側が具体的に定義することで初めて安定します。OEM選定時には、過去の製造実績、品質管理体制、クレーム対応フローまで確認すると安心です。仕様を細かく詰めれば、NB以上の品質設計も現実的です。

初心者が失敗しやすいポイントは?

誰に売るのか、どの価格帯で勝つのか、どんな用途なのかを決めずに進めると、無難で売れない商品になりがちです。また初回ロットを大きくしすぎるのも典型的な失敗です。最初は小ロットで検証し、売れ筋データを見て仕様や数量を調整する進め方が安全です。

まとめ

お茶のOEM開発は、設備投資を抑えながらオリジナル商品を展開できる有効な手段ですが、成功の鍵はコンセプト設計とOEM先選びにあります。

まずは製造条件を明確にしたうえで、複数のOEMメーカーに相談・試作依頼をするところからスタートしましょう。

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この記事を書いた人

株式会社Agriture 代表取締役/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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