加圧加熱殺菌(かあつかねつさっきん)とは?意味・定義・使い方をわかりやすく解説

この記事の要約
加圧加熱殺菌とは、食品を高温・高圧の状態で加熱することにより、微生物や病原菌を死滅させ、保存性を高める殺菌方法です。代表例のレトルト殺菌は121℃・数分間を加圧状態で実施し、1874年にフランスのシャンブランが開発。低酸性食品のボツリヌス菌対策としても重要で、缶詰・レトルトパウチ・瓶詰食品など常温長期保存食品製造の基盤技術として広く活用され、OEMメーカーの設備有無は選定ポイントです。
目次

読み方

かあつかねつさっきん

英語表記

Retort Sterilization / Pressure Heat Sterilization

意味・解説

加圧加熱殺菌とは、食品を高温・高圧の状態で加熱することにより、微生物や病原菌を死滅させ、保存性を高める殺菌方法のことです。代表的な例が「レトルト食品」に使われるレトルト殺菌で、121℃・数分間の加熱を加圧状態で行います。 常温保存が可能な商品を作る際によく用いられ、缶詰・レトルトパウチ・瓶詰食品などの長期保存食の製造に不可欠な工程です。

主な用途

・レトルトカレーやスープなどの常温食品製造 ・瓶詰めジャムやソースなどの保存性向上 ・非常食・業務用パウチ食品のOEM製造 ・食品OEMにおける長期保存商品の加工工程として

ポイント解説

・内容物に応じて加圧温度・時間・pHなどの最適条件を設計する必要がある ・素材の風味や食感への影響を考慮し、試作段階での調整が重要 ・高圧・高温に耐えられる専用容器や包材(レトルトパウチ等)が必要 ・低酸性食品では特にボツリヌス菌対策として重要な殺菌手法 ・OEMメーカー選定時に「加圧加熱殺菌設備の有無」は確認すべき項目

関連用語

・レトルト殺菌 ・殺菌工程(加熱殺菌/非加熱殺菌) ・ボツリヌス菌 ・食品表示(殺菌方法の記載) ・HACCP管理点

豆知識

加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)は1874年にフランスのシャンブランによって開発され、20世紀に入ってアメリカ軍の携帯食開発をきっかけに広まりました。現在では、冷蔵・冷凍を避けたい商品や、長期保管が求められる保存食分野で広く利用されています。日本ではレトルト食品の普及とともに設備導入が進み、OEM対応工場でも導入している企業は増加傾向にあります。

関連するOEMガイド

加圧加熱殺菌(レトルト殺菌)を活用した食品OEMについては、レトルト食品OEM製造ガイドで殺菌条件・費用・メーカー選びを詳しく解説しています。

レトルト殺菌とボイル殺菌の違いは?

レトルト殺菌(加圧加熱殺菌)は密封容器ごと100℃以上(通常115〜130℃)で加圧加熱する方法で、常温長期保存が可能になります。ボイル殺菌は100℃以下のお湯で加熱する方法で、コストは低いですが保存性はレトルトに劣ります。食品の種類とpH値によって適切な殺菌方法が異なります。

知らないと失敗する
OEMのポイントを解説

初めてのOEM、何から始めたらいいか迷っていませんか?

どのメーカーを選ぶかで、コストも品質も大きく変わります。初心者の方でも失敗しない、OEMの進め方やメーカー選びのポイントを分かりやすくまとめています。

\ 無料でダウンロード /

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

小島怜のアバター 小島怜 株式会社Agriture

株式会社Agriture CEO/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

目次