読み方
いんばうんど
英語表記
Inbound
意味・解説
インバウンドとは、海外から日本を訪れる外国人観光客による消費行動や、その関連ビジネス全般を指す言葉です。訪日外国人観光客向けの宿泊、交通、飲食、ショッピング、体験サービスなどを含み、観光業や地方経済の活性化において重要なキーワードとされています。
食品OEM業界では、ヴィーガン・ハラル対応商品、日本の伝統食材を活用した商品、インバウンド土産向け小分け食品などの開発需要が増加しており、訪日観光客のニーズを踏まえた商品企画・設計が求められています。
主な用途
・外国人観光客向けの土産品(小ロット・多言語パッケージ対応)
・ヴィーガン・ハラル対応など宗教・文化に配慮した食品開発
・訪日旅行者が好む「日本らしい」食材や製法を使った商品(例:抹茶・梅・醤油味など)
・宿泊施設・観光地・空港で販売するご当地食品やギフト用食品
・多言語パッケージ設計やアレルゲン表示の工夫
ポイント解説
・コロナ後、インバウンド需要は急回復傾向にあり、再び巨大市場として注目されている
・宗教・習慣に配慮した設計(例:豚・アルコール不使用)は重要なポイント
・英語/中国語/韓国語などの多言語対応パッケージが必須
・ハラル・ベジタリアン・グルテンフリーなど、健康志向やライフスタイル志向の対応も増加中
・OEMでは「小包装」「個食対応」「日持ち」「機内持ち込み可能サイズ」などの仕様が好まれる
関連用語
・ヴィーガン
・ハラル/ハラル認証
・お土産OEM
・多言語表示
・免税対応パッケージ
豆知識
「インバウンド市場」は、観光庁によると2023年には約2500万人が訪日し、消費額は5兆円を超える規模にまで回復。特に食品分野では、「日本ならではの素材」「持ち帰れる日持ちの良い商品」「安心安全な表示」が重視されます。OEM開発では、商品だけでなく“物語性”や“デザイン”を含めたトータル提案が求められるケースも多く、地方の特産品などを活かした“ご当地インバウンド食品”の開発にも適しています。