読み方
ユーエスディーエー
英語表記
United States Department of Agriculture(アメリカ合衆国農務省)
意味・解説
USDAとは、アメリカ合衆国農務省の略称で、農業・畜産・食品・栄養に関する政策と規制を管轄する政府機関です。
食品業界においては、特に「USDA Organic(USDA有機認証)」という言葉で知られ、アメリカ国内および輸出向けの有機食品の基準を定め、認証を付与する権限を持つことで注目されています。
OEMや食品輸出の分野では、米国市場向けの“オーガニック食品”を製造・販売する場合、USDAの定める基準を満たした認証が必須となり、ブランド価値を高める要素のひとつとして活用されています。
主な用途
・アメリカ市場向けオーガニック食品・飲料の製造・輸出
・USDA有機認証を取得したOEM製品の企画・開発
・米国の展示会出展や海外バイヤーへの販促ツール
・国内での「USDA Organic認証」表示付き商品としての差別化販売
・多国間の有機認証制度(EU、JASなど)との相互承認を活用した輸出戦略
ポイント解説
・USDA Organicは、95%以上が認証済み有機原料で構成されている必要がある
・「Made with Organic Ingredients(有機原料使用)」表示は70%以上の有機含有率が必要
・遺伝子組み換え、人工香料、合成農薬、下水汚泥肥料の使用は禁止
・認証は、USDA公認の第三者認証機関を通じて取得し、年間更新が必要
・OEM開発では、USDA認証ラインを保有する製造パートナーの選定がカギ
関連用語
・オーガニック
・有機JAS
・EUオーガニック
・エコサート
・トレーサビリティ
豆知識
USDAの有機認証制度は2002年に正式運用が始まり、現在ではアメリカ国内で販売される「オーガニック表示商品」の信頼性を担保する基準として世界的に知られています。
USDA Organicマークは、“信頼できるオーガニック”の象徴として消費者から高く評価されており、日本国内でも高価格帯の輸入食品・自然派商品に多く見られます。
OEMで輸出を検討する企業にとって、USDA Organicの取得は市場参入のパスポートとも言える重要な要素です。