【2025年版】グミOEMで失敗しないための選び方と費用・ロット・製造の流れ

筆者紹介

目次

健康志向や機能性ニーズの高まり、そして“噛む楽しさ”と見た目のかわいさから注目されるグミ市場。今、サプリメントやプロテイン、ビタミン・鉄分などの栄養素をグミで摂る**「機能性グミ」や、地域食材を使った「ご当地グミ」**のOEM需要が急増しています。

とはいえ、グミのOEMは製造設備や配合設計の専門性が高く、メーカー選びが難しいジャンルでもあります。この記事では、そんなOEM初心者・商品開発担当者のために、配合・形状・ロット・実績・サポート力を軸に、信頼できるOEMメーカー5社を徹底比較します。

グミOEMとは?

グミOEMとは、自社で製造設備を持たない企業が、グミ製品の製造を専門メーカーに委託し、自社ブランドとして販売する仕組みです。依頼主が企画・配合・デザインを行い、製造〜包装〜納品までをOEMメーカーが担います。

開発できる製品は以下のように多様です:

  • 美容・健康訴求のサプリグミ(ビタミン、鉄分、プロテイン配合など)
  • 機能性表示食品グミ(整腸・睡眠サポートなど)
  • 子供向けのキャラクター型グミ
  • ご当地素材を活かしたお土産グミ など

「噛む」ことによる満足感や、形状・色・味の自由度が高いことから、ドリンクや粉末サプリとの差別化手段としても有効です。完全オリジナル金型での製造まで対応しているメーカーも多く、差別化にもつながります。

グミOEMのメリット・デメリット

グミ製品は、味や見た目の楽しさだけでなく、サプリメントや美容成分との相性の良さから、OEMでも人気が高まっているジャンルです。ただし、自由度が高い一方で、事前に把握しておくべき注意点もあります。

ここでは、グミOEMを検討する上で知っておきたい代表的なメリットとデメリットを、それぞれ整理します。

メリット

グミOEMの最大の魅力は、商品設計の自由度が高く、他商品との差別化がしやすいことです。ターゲットや販売チャネルに合わせたオリジナル設計が可能なため、コンセプトのある商品を小ロットから展開できます。

  • 配合のカスタマイズが可能:ビタミン・鉄分・プロテイン・CBDなど、機能性成分を自由に設計できる
  • 形状・パッケージの自由度が高い:丸型、星型、動物型などオリジナル形状も可能。パウチや個包装も選べる
  • 商品コンセプトを視覚的に伝えやすい:見た目・色・食感で差別化しやすく、ギフトやSNS映えにも強い
  • “楽しい”プロダクトが作れる:販売促進と相性がよく、ブランド価値向上にもつながる

デメリット

一方で、配合や形状の自由度が高い分、製造コストや開発期間がかかる場合もある点は注意が必要です。特にオリジナル金型や機能性成分を組み合わせる場合は、事前にOEM先とのすり合わせが不可欠です。

  • 製造コストが高くなる場合がある:材料費や金型代がかさむ傾向にある
  • 最小ロットの制約がある:特にオリジナル形状は数千〜万粒単位のロットが必要なことも
  • 再現性の調整に時間がかかることも:味や食感の微調整には複数回の試作が必要になるケースが多い
  • 金型作成には初期費用が発生する:初回導入時に10万〜30万円程度の金型費用が発生することもある

依頼の流れと費用の目安

グミOEMでは、製造工程が特殊なため、試作設計と製造工程の設計に時間を要するケースがあります。以下に基本的な進行フローと費用感をまとめます。

依頼の流れ

ステップ内容
1. 商品企画配合成分、味、形状、ターゲット層を明確化
2. OEMメーカー選定実績・最小ロット・成分対応範囲を比較
3. 試作依頼・調整味・香り・成分の安定性・見た目を確認。1〜2回の試作が一般的
4. 包装・表示決定パウチ、チャック袋、ラベル表示などを設計
5. 製造契約・量産納期・ロット数・コストを確定し、製造スタート

費用の目安

  • 試作費用:3万円〜10万円(回数・設計難度により変動)
  • 製造単価:1袋あたり80〜300円(内容量・成分により変動)
  • 最小ロット:100〜10,000袋(メーカー・形状・包装形式により大きく異なる)
  • 金型費用(必要な場合):10万〜30万円程度(初回のみ)

グミOEMメーカーの選び方

グミのOEMメーカーは、得意分野(美容・健康・嗜好品)や製法、試作対応の柔軟性に大きな差があります。以下の観点で選定するのが重要です。

  • ゼラチン系/ペクチン系など製法の対応力
  • 成分(ビタミン・鉄分・CBDなど)の配合実績
  • オリジナル形状(金型)の可否・価格・納期
  • 小ロット試作が可能か(100〜500袋程度)
  • パッケージ提案や表示対応の有無

最終的には「誰に、どんな価値で売るか」という商品コンセプトと相性が合うメーカーを選びましょう

失敗しないポイント

  • 目的とターゲットを最初に固める(健康志向?子ども向け?ギフト?)
  • 小ロット対応の可否を必ず確認(特にオリジナル形状の場合)
  • 味や食感は試作段階で細かくフィードバックする
  • 成分表示・機能性表示に関してはメーカーと事前確認を
  • 初回から無理なロットや金型投資をしない(テスト販売で市場性を確認)

グミOEMで“楽しい商品”を形にする

グミは、味・見た目・機能性の自由度が高く、ファンづくりに最適な商品形態です。OEMを活用することで、設備投資なしに自社ブランドの商品を開発できます。

まずは**「どんな用途で誰に届けたいか」**を明確にし、複数のOEMメーカーに試作・費用感・ロットなどを相談してみましょう。
小ロット対応や企画提案に強いパートナーと組めば、アイデアを形にするスピードが格段に上がります。

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