長崎カステラOEM|老舗製法で自社ブランドを作る方法

目次

長崎カステラOEMの特徴

長崎カステラとは

長崎カステラは、16世紀にポルトガルから伝わった南蛮菓子を起源とする日本独自の焼き菓子です。約460年の歴史を持ち、卵・砂糖・小麦粉・米飴というシンプルな原材料から、しっとりとした食感と底に残るザラメの甘みが生まれます。

普通のカステラと長崎カステラの最大の違いは、底に残るザラメ糖のシャリッとした食感です。上白糖だけでは出せない上品な甘みを、ザラメが撹拌の過程で角をすり減らしながら生地になじむことで実現しています。米飴は水分を保持してしっとり感を長く維持する役割を果たします。

「長崎カステラ」の商標と名称使用の条件

「長崎カステラ」は長崎県菓子工業組合が保有する地域団体商標(登録第5003044号)です。この名称を使用するには、組合員であることと、認定審査会での合格が必要です。

OEMで「長崎カステラ」の名称を使った商品を販売したい場合は、製造委託先が組合認定の工場であるかを確認してください。長崎県外で製造されたカステラに「長崎カステラ」と表示すると商標権の問題が生じる可能性があります。

手焼きと機械焼きの違い

長崎カステラの製法は大きく「手焼き(別立法)」と「機械焼き(共立法)」に分かれます。

製法特徴OEMでの適性
手焼き(別立法)卵白と卵黄を分けて処理。ふっくらしっとりした食感。1人の職人が一貫して担当高級ギフト・小ロット向き。単価が高い
機械焼き(共立法)途中まで機械で混ぜ、仕上げを手作業で調整。量産に対応ノベルティ・大ロット向き。コストを抑えられる

五三焼カステラは卵黄と卵白の比率を約5:3にした特別な製法で、通常のカステラより濃厚でリッチな味わいに仕上がります。熟練の職人のみが製造可能で、価格帯は通常カステラの1.5〜2倍です。高級ギフトの差別化商品として検討できます。

長崎カステラOEMの活用シーン

ノベルティ・記念品としての活用

カステラは焼印やパッケージへの名入れが容易で、企業のノベルティや記念品として根強い需要があります。企業の周年記念、式典の引き出物、出産内祝い、結婚式の引き菓子など、用途は幅広いです。

焼印では企業ロゴやメッセージを表面に刻印でき、製版代は16,500円程度から対応可能です。6色カラー印刷に対応するメーカーもあり、オリジナル性の高い商品に仕上げられます。

PB・自社ブランド商品としての販売

自社ブランドのカステラとして販売する場合は、フレーバーやパッケージの自由度が高いOEMメーカーを選ぶことが重要です。プレーン(蜂蜜)に加えて、抹茶・黒糖・チョコレートなどのフレーバー展開が可能です。

ご当地素材を使った地域限定カステラは、土産物店やEC販売で差別化しやすい商品です。長崎の老舗メーカーに製造を委託することで、「本場の長崎カステラ」としてのブランド価値を活かせます。和菓子の種類の中でもカステラはOEM適性が高い商品です。

EC・ギフト市場での販売

カステラは常温配送が可能で賞味期限も約60日と長く、EC販売との相性が良い菓子です。個包装タイプはばらまき土産として、桐箱入りの五三焼は高級ギフトとして、用途に応じたラインナップを展開できます。

インバウンド需要も追い風です。長崎への訪日外国人観光客は増加傾向にあり、ポルトガル伝来というストーリー性は欧州系観光客への訴求力があります。

長崎カステラOEMのロット・費用の目安

長崎カステラのOEM費用はメーカーや仕様によって異なります。以下は参考情報です。

用途最小ロット目安単価目安備考
ノベルティ(個包装50g)192個〜245〜330円/個蜂蜜・抹茶・黒糖の3フレーバー。賞味期限60日
ギフト(1本入り)要相談972円〜/本焼印対応。製版代別途3,300円〜
名入れ五三焼(桐箱入り)要相談2,650円〜/個命名・周年記念・寿など対応

焼印のオリジナル製版代は16,500円程度から、納期は約30〜50日が一般的です。大量注文(1万個超)に対応可能な工場もあり、気軽に相談してみてください。

長崎カステラOEM対応メーカー一覧

長崎カステラのOEM製造に対応しているメーカーを紹介します。具体的なロットや費用は各社に直接お問い合わせください。

会社名所在地OEM対応商品特徴
有限会社杉谷本舗長崎県南島原市カステラ、おこし、どら焼き1816年創業の老舗。東京の有名菓子店・料亭との取引実績。素材・パッケージのカスタマイズ対応
株式会社須崎屋長崎県カステラ長崎カステラの老舗メーカー。五三焼カステラにも対応
和泉屋長崎県雲仙市カステラ全国最大規模のカステラ工場。1万個超の大量注文対応可。桐箱・オリジナル形状カット対応
文明堂総本店長崎市カステラ、どらやき創業120年超。焼印対応、6色カラー印刷可。製版代3,300円〜

上記以外にも、「食品OEMの窓口」でカステラを含む菓子のOEMメーカーを探すことができます。

よくある質問

長崎県外でも「長崎カステラ」の名称で販売できる?

「長崎カステラ」は地域団体商標に登録されており、長崎県菓子工業組合の許可なく使用することはできません。OEMで商品化する場合は、組合認定の工場に製造を委託するか、「長崎風カステラ」など商標に抵触しない表現を検討してください。

カステラOEMの最小ロットはどのくらい?

ノベルティ用途の個包装タイプであれば192個(1カートン48個×4)から対応可能なメーカーがあります。PB商品や焼印入りのギフト用は、メーカーごとに条件が異なるため直接相談が必要です。

五三焼カステラもOEMで作れる?

対応可能なメーカーはありますが、五三焼は熟練の職人でないと焼けないため、対応できる会社は限られます。長崎県内の老舗メーカーに相談するのが確実です。通常カステラの1.5〜2倍の価格になる点も考慮してください。

焼印やロゴ入りのカステラは何個から頼める?

既定の焼印(「祝」「寿」「ありがとう」等)であれば1箱から対応可能なメーカーもあります。オリジナルデザインの製版は別途費用(3,300〜16,500円程度)と30〜50日程度の納期がかかります。

カステラのフレーバー展開はどこまで可能?

プレーン(蜂蜜)に加えて、抹茶・黒糖・チョコレートが定番です。ご当地素材(地域の果物や特産品)を使ったオリジナルフレーバーに対応するメーカーもあり、地域限定の土産物として差別化できます。

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まとめ

長崎カステラのOEMは、460年の歴史を持つ老舗製法を活かした商品づくりが可能です。ノベルティから高級ギフトまで用途が幅広く、焼印やパッケージのカスタマイズで独自性を出しやすい点が魅力です。

「長崎カステラ」の名称を使う場合は地域団体商標への対応が必要なため、製造委託先の選定時に必ず確認してください。長崎県内の組合認定メーカーに依頼すれば、本場の味と名称の両方を活かした商品を販売できます。

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この記事を書いた人

小島怜のアバター 小島怜 株式会社Agriture

株式会社Agriture 代表取締役/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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