EUオーガニックとは?意味・定義・使い方をわかりやすく解説

筆者紹介

目次

読み方

いーゆーおーがにっく

英語表記

EU Organic

意味・解説

EUオーガニックとは、欧州連合(EU)が定める有機農産物・有機加工食品の認証制度であり、EU域内およびEU向けに「オーガニック」と表示して販売するために必須の認証です。
日本の「有機JAS」に相当する制度で、農薬や化学肥料の不使用、遺伝子組み換えの禁止、動物福祉、環境保全などに配慮した厳しい基準が設けられています。
EU市場向けに輸出されるオーガニック食品は、EU有機認証を取得するか、または相互認証制度(日本の有機JASなど)を通じた認証が必要であり、OEM開発でも非常に重要なチェック項目です。

主な用途

・ヨーロッパ向けに輸出される有機食品・飲料・原材料
・EU圏内の展示会・見本市での商品展開
・輸出向けOEM製品の設計(多言語表示/認証対応)
・EUオーガニックマーク(緑地に白の葉ロゴ)を使用したパッケージデザイン
・輸出商社や海外バイヤーとの取引時の製品基準対応

ポイント解説

・EUオーガニックマークの使用には、EU加盟国の認証機関の認可が必要
・有機栽培・飼育の基準に加えて、製造施設・輸送・保管などのすべてが認証対象となる
・日本の「有機JAS」とEUオーガニックは**相互認証対象(2013年より)**だが、表示ルールは異なるため注意
・OEM開発では、輸出先に合わせた表示・成分規制を熟知したメーカー選定が必要
・EU圏では“サステナビリティ志向の消費者”が多く、オーガニック認証は高評価されやすい

関連用語

・有機JAS
・オーガニック
・エコサート(認証機関)
・FSSC22000
・トレーサビリティ

豆知識

EUオーガニック制度は1991年に導入され、世界的にも最も厳格で包括的なオーガニック規格のひとつとして知られています。2022年には新規則が施行され、原材料や添加物、認証対象範囲がさらに厳密化されました。
EU市場では「サステナブル」「クリーンラベル」「地球環境配慮」といった価値観が購買行動に強く影響しており、OEMでの欧州展開にはEUオーガニック認証対応が競争力を大きく左右する要素となります。

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