PB商品とは?意味・定義・使い方をわかりやすく解説

筆者紹介

目次

読み方

ぴーびーしょうひん

英語表記

Private Brand(プライベートブランド)

意味・解説

PB商品とは、小売業者や流通業者などが独自のブランド名で展開する商品のことです。製造は外部メーカーに委託するのが一般的で、商品開発やパッケージ、販売価格などを自社主導でコントロールできる点が特徴です。
食品OEMでは、スーパー・コンビニ・ドラッグストア・専門店などが、消費者ニーズに応じたPB食品を製造委託するケースが多く、差別化や収益性向上の手段として活用されています。NB(ナショナルブランド)に対して、自社独自性を持たせた商品群という位置づけです。

主な用途

・スーパーやコンビニの自社ブランド食品開発(例:セブンプレミアム、トップバリュ)
・飲食店や小売店が展開するオリジナル食品・調味料・お菓子の開発
・農産物の6次産業化における「産地直送型」ブランドづくり
・EC限定のオリジナルパッケージ商品やコラボ食品展開

ポイント解説

・製造はOEM/ODMが担い、企画・デザイン・販売は小売側が担当するのが基本構造
・ブランド戦略によって「低価格帯向け」か「高付加価値路線」かが大きく異なる
・パッケージや表示責任はPB側(発注者)が負うため、法令対応や原材料表示の監修が必要
・販売チャネルが決まっているため、「売れる設計(味・価格・量)」が求められる
・中小企業・個人店でも、OEMを活用すれば自社オリジナル商品を持つことが可能

関連用語

・OEM
・ODM
・ナショナルブランド(NB)
・D2C
・共同開発商品

豆知識

PB商品はかつては「NBより安価な代替品」として位置づけられていましたが、近年は品質・コンセプトともにNBと遜色ない“プレミアムPB”や“コラボPB”が増加しています。コンビニや百貨店だけでなく、飲食店・観光施設・農業法人などでもPB商品が急増中。OEM活用により、小ロット・短納期でも開発可能な時代になっており、「PB商品=大企業だけの特権」ではなくなっています。

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