健食原料・OEM展2026が東京国際フォーラムで閉幕、GLP-1素材とインナービューティが受託加工の主役に

株式会社ヘルスビジネスメディアが主催する「健食原料・OEM展2026」が、2026年4月16日(木)・17日(金)の2日間、東京国際フォーラム ホールE1(ガラス棟地下2F)で開催され閉幕した。出展枠は100小間を超え、来場者数は約14000人規模。健康食品の原料供給・受託加工・容器包装に特化したBtoB商談展として、GMP義務化を前にした健食OEM業界の最新トレンドが集約された。

会場で目立ったのは、天然由来のGLP-1ブースター素材・テロメアを若々しく保つ素材といった機能性原料、そしてインナービューティ需要を取り込んだ受託加工提案。サプリメントや機能性表示食品のOEM受託に直結する原料・処方の動きを速報でレポートする。

目次

14000人規模のBtoB商談展、ビジネス目的限定で熱量が高い2日間

健食原料・OEM展は、健康食品の原料供給企業・受託加工企業・容器包装資材メーカーが出展する業界専門イベント。来場対象は「ビジネス目的の業界関係者のみ」に絞られ、消費者来場を排除することで濃度の高い商談環境を担保している。有楽町駅徒歩1分・東京駅徒歩5分という立地もあり、地方の健康食品メーカーや小売バイヤーも訪れやすい。

出展枠は100小間超でキャンセル待ちが続出

主催のヘルスビジネスメディアによると、出展申込は早期に100小間を突破し、企業プレゼンセミナーは予定枠を超過してキャンセル待ちとなった。健食OEM業界が拡大基調にあることを示す象徴的な動きで、次回に向けた小間確保競争も既に始まっている。

健食原料・OEM展2026 開催概要

項目内容
会期2026年4月16日(木)・17日(金) 10:00〜17:00
会場東京国際フォーラム ホールE1(ガラス棟地下2F)
主催株式会社ヘルスビジネスメディア
出展規模100小間超(健康食品原料・受託加工・容器包装)
来場予想約14000人(業界関係者限定)
同時開催主催者セミナー/企業プレゼンセミナー

注目素材:GLP-1・テロメア・インナービューティが3大トレンド

会場で取り上げられた素材・処方のうち、健食OEM事業者が押さえておきたい3カテゴリを整理する。

天然由来のGLP-1ブースター素材

糖代謝・食欲抑制関連でメディアの注目度が高いGLP-1。医薬品のセマグルチドが社会的話題となる一方、健康食品領域では「GLP-1分泌を促す可能性のある天然素材」を訴求する原料展示が複数並んだ。サプリメント・機能性表示食品のOEM受託では、エビデンス整理と表示適合性の判断が次のステップとなる。

テロメアを若々しく保つアンチエイジング素材

細胞老化の指標であるテロメア長に着目した素材は、エイジングケア領域での新規処方候補として注目された。錠剤・カプセル・ドリンク・ゼリーなど、剤形に応じた処方検討が必要で、受託加工側は安定性試験のリードタイム見積もりが鍵になる。

インナービューティ需要の継続拡大

コラーゲンペプチド・ヒアルロン酸・セラミドといった定番素材に加え、植物発酵エキス・乳酸菌・NMN関連の処方提案が並んだ。D2Cブランドや化粧品OEMからの飛び地参入が増えており、健食OEM事業者は美容領域への対応キャパシティを問われている。

出展企業の特徴:原料・受託加工・容器包装の3層構成

健食原料・OEM展2026の出展企業は大きく3層に分かれる。それぞれの層から、健食OEMの受託フローに関わる代表例を抜粋した。

レイヤー出展企業(一例)提供領域
原料供給北国生活社機能性原料・健康食品素材の供給
受託加工・処方設計ウィルファームサプリメント・機能性食品OEM
受託加工(カプセル・ソフトジェル)Catalent Japan剤形開発・グローバル受託製造
臨床試験・エビデンス構築オルトメディコ機能性表示食品の臨床試験受託

健食OEMは「素材調達 → 処方設計 → 臨床試験 → 受託加工 → 容器包装 → 表示適合性チェック」と工程が長く、各段階の専門事業者が同会場で揃う点に強みがある。

業界の反応:GMP義務化を前に受託加工の選別が進む

GMP義務化対応で受託先の見直しが本格化

2026年9月のGMP義務化を控え、サプリメントブランドの受託先見直しが加速している。GMP義務化まで残り5ヵ月、健食OEM業界の緊急セミナーでも報じられた通り、適合工場の確保が急務となる中、健食原料・OEM展ではGMP適合をうたう受託加工事業者の商談に来場者が集中した。

プロテインOEMの大型投資と接続する潮流

健康食品の枠を超え、プロテイン領域でも受託加工キャパシティ拡張が進む。タクスがプロテインOEM新工場に25億円投資するなど、機能性食品の量産化を見据えた投資が続いている。

PB開発者は「機能訴求×法令適合」のバランスを重視

小売・通販のPB担当者からは、訴求できる機能性と表示の許容範囲のバランスを取れる素材を求める声が増えた。アジア太平洋の消費者82%が「ヘリテージ×革新」を求める調査結果も示す通り、機能性と物語性の両立が次の差別化軸となりつつある。

健食OEM事業者が今後押さえる4つのポイント

  1. GMP適合の証跡(製造記録・原料受入試験・出荷試験)を整備
  2. 機能性原料は安定性試験・相互作用評価を含めて受託提案する
  3. 剤形(錠剤・カプセル・ソフトジェル・グミ・ゼリー)ごとに小ロット試作の受け皿を持つ
  4. 表示適合性チェック・薬機法相談まで対応窓口を一元化

業界波及:機能性表示食品とサプリメントの境界が動く

健食原料・OEM展2026で示された素材トレンドは、機能性表示食品・特定保健用食品・一般サプリメントの境界を再定義する動きにつながる。GLP-1関連・テロメア関連は科学的根拠の整理に時間がかかるが、消費者の検索ボリュームは既に立ち上がっている。受託加工事業者は、エビデンス構築の伴走と表示適合性の助言まで提供できるかで競争力が決まる局面に入った。

食品OEMの窓口でも、サプリメント・機能性食品のOEM相談が四半期ごとに増えており、原料調達と受託加工の同時相談が増加傾向にある(自社調べ)。健食原料・OEM展2026の動向は、2026年後半から2027年上期の処方開発計画に直接反映される見通しだ。

来場者・出展者向け実用情報

項目内容
会場アクセスJR有楽町駅徒歩1分/JR東京駅徒歩5分
来場登録事前来場予約システム(業界関係者限定)
主催株式会社ヘルスビジネスメディア
展示会事務局03-3839-0751
関連メディア専門紙「ヘルスライフビジネス」/ヘルスビジネスオンライン
次回開催見込み2027年春(出展枠は早期確保推奨)

まとめ:健食OEMの差別化軸が「機能性原料×受託キャパ×エビデンス」に

健食原料・OEM展2026は、出展枠100小間超・来場者14000人規模で2026年4月16日・17日に閉幕した。GLP-1ブースター素材・テロメア素材・インナービューティ需要の3軸が会場を彩り、GMP義務化を控えた健食OEMの受託先選別を後押ししている。健食OEM事業者は、機能性原料の取扱・受託加工キャパシティ・エビデンス構築の3点セットで差別化を図ることが、次の発注獲得につながる。

食品OEMの窓口では、健康食品・サプリメント・機能性表示食品のOEM相談を受け付け、適合工場・原料供給・臨床試験パートナーまで一気通貫で紹介している。2026年下期の処方開発計画づくりに向けて、早めの相談が有効だ。

引用元:

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この記事を書いた人

小島怜のアバター 小島怜 株式会社Agriture

株式会社Agriture CEO/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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