PB商品売上が過去最高を更新|OEMメーカーへの影響

この記事の要約
大手小売チェーンのPB商品売上が過去最高を更新し、食品販売額に占めるPB比率は16.8%になりました。トップバリュは2024年度に1兆円を突破、セブンプレミアムは1兆5000億円を初記録。物価高で節約志向が追い風となっています。OEMメーカーには、ドラッグストア新PB「からだとくらしに、+」参入、品質要求の高度化、コスト競争激化の3つの変化が訪れています。

大手小売チェーンのプライベートブランド(PB)商品の売上が過去最高を更新し続けています。食品販売額に占めるPB比率は16.8%と過去最高を記録。この流れは食品OEMメーカーにとって大きなビジネスチャンスです。

目次

大手PBの売上拡大が止まらない

イオンのPB「トップバリュ」は2024年度の売上高が1兆円を突破し、9年連続のプラス成長を達成しました。セブン&アイの「セブンプレミアム」も初の1兆5000億円を記録しています。

物価高が続く中、消費者の節約志向が追い風となり、ナショナルブランドからPBへの切り替えが加速しています。各社とも低価格帯のラインナップを強化しており、イオンは数十品目の値下げを実施、セブン&アイは「セブン・ザ・プライス」シリーズの品目数を拡大しています。

OEMメーカーにとっての意味

PB市場の拡大は、小ロットOEMから大量生産まで、OEMメーカーへの発注量増加に直結します。特に注目すべきポイントは3つあります。

まず、ドラッグストアチェーンの参入です。ツルハホールディングスとウエルシアHDの統合に伴い、新PB「からだとくらしに、+」が立ち上がります。新ブランドの製造委託先として、健康食品や機能性表示食品に対応できるOEMメーカーへの需要が高まります。

次に、品質要求の高度化です。PB商品はナショナルブランドとの差別化が求められるため、品質管理体制や製造技術の水準が発注条件として重視される傾向が強まっています。

そして、コスト競争の激化です。低価格PBの拡充は、OEMメーカーにとって原価管理の精度が問われる局面を意味します。コスト削減と品質維持を両立できるメーカーが選ばれます。

まとめ

PB市場は今後も拡大が続く見通しです。OEMメーカーとしては、大手チェーンの新ブランド立ち上げや既存PBの品目拡大を商機と捉え、見積もり対応力と品質提案力を磨くことが成長の鍵になります。

参照:イオンとセブン&アイ、PB売上げ過去最高 インフレで存在感増す – 日本食糧新聞

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

小島怜のアバター 小島怜 株式会社Agriture

株式会社Agriture CEO/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

目次