冷凍食品OEMメーカー比較|失敗しないメーカー選びを解説【2026年最新版】

共働き世帯の増加や健康志向の高まりを背景に、冷凍食品市場は拡大を続けています。冷凍野菜や冷凍フルーツ、冷凍弁当の需要も伸び、食品メーカーやEC事業者、飲食店など多様な業態で冷凍食品OEMの活用が進んでいます。

一方で、「自社ブランドを立ち上げたいが、設備投資は避けたい」「OEMの費用感が分からない」と悩む事業者も少なくありません。

本記事では、冷凍食品OEMの仕組みからメリット・デメリット、費用の目安、メーカー選びのポイントまでわかりやすく解説します。

冷凍食品OEMのポイントを知って、商品開発のスピードアップを目指しましょう!

目次

冷凍食品OEMとは?

ここでは冷凍食品OEMの基本知識とおすすめの業種、活用方法について解説します。

冷凍食品OEMの基本的な仕組み

冷凍食品OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、自社で製造設備を持たない企業が、冷凍食品の製造を外部の専門工場に委託する仕組みです。

冷凍食品OEMが向いている事業者例

冷凍食品OEM自社で大規模な設備を構える必要がないため、さまざまな業態での活用が可能です。

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業種活用方法
飲食店・レストラン冷凍食品を使用して仕込み時間を短縮し、業務効率化
EC事業者オリジナルブランドの冷凍食品を企画・販売
小売店PB商品として冷凍惣菜やスイーツを展開
農家・生産者規格外野菜や果物を冷凍加工品として6次産業化
外食チェーンセントラルキッチン代わりに冷凍品を活用し人件費削減
高齢者施設・介護施設介護食や嚥下食を冷凍で一括調理

冷凍食品OEMの依頼の流れと費用について

ここでは、冷凍食品OEMの基本的な流れと、各工程にかかる費用感をご紹介します。

冷凍食品OEMの基本的な流れ

STEP
商品企画

レシピ・パッケージ案の設計。市場ターゲットや販路もあわせて検討

STEP
メーカー選定

得意分野・対応ロット・価格帯などを比較しながら、OEM先に問い合わせ

STEP
試作

費用は数万円〜10万円程度が一般的

STEP
製造契約

試作品に満足できたら契約締結。製造数量や納期、支払い条件などを取り決め。

STEP
製造・納品

本製造スタート。MOQ(最小発注数)は100〜3,000食/ロットが多く見られます。

冷凍食品OEMの試作費以外のコスト

冷凍食品OEMの費用は、「試作費」だけで判断すると想定外のコストが発生することがあります。実際の見積もりは、以下のような項目で構成されるケースが一般的です。

  • 試作費:試作回数、原材料、調理工程の複雑さによって変動
  • 包材関連費:袋・トレー・外箱・印刷・ラベル作成費など
  • 表示・検査費:食品表示作成、栄養成分分析、微生物検査など
  • 初回立ち上げ費:製造ライン調整、型の作成、原料手配にかかる費用
  • 保管・配送費:冷凍倉庫での保管料、出荷形態に応じた配送コスト

試作費以外のコストを事前に把握することで「思ったより高くなった」というトラブルを防ぎやすくなります。

冷凍食品OEMのメリット・デメリット

冷凍食品OEMは、自社で設備を持たずに商品を展開できるため、新規参入や小規模事業者にとっても非常に魅力的な手段です。

一方で、外注ならではのリスクや制約もあるため、事前にメリット・デメリットをしっかり理解しておくことが重要です。

メリット

冷凍食品OEMを活用することで、商品開発のスピードを上げつつ、リスクを抑えたスモールスタートが可能になります。特に、設備投資を避けたい企業にとっては大きな利点です。

  • 初期投資が不要:製造機械や工場を持つ必要がなく、資金負担を抑えてスタートできる
  • 品質管理の手間を削減:HACCPなどの衛生基準や管理体制はOEMメーカー側が対応
  • 専門技術を活用できる:冷凍・調理・包装など、高度な加工技術を取り入れやすい

デメリット

一方で、製造を外部に委託する以上、すべてを自社の思い通りにコントロールするのは難しくなります。品質やスケジュールの調整には注意が必要です。

  • 品質や味がメーカー依存になる:同じレシピでも製造者によって仕上がりに差が出ることがある
  • 最小ロットや製造単価の交渉が必要:希望する数量や価格に対応できるメーカーを探す必要がある
  • 柔軟なスケジュール対応が難しい場合も:繁忙期には製造スケジュールに制約が出ることがある

失敗しないメーカー選びの5つの基準

冷凍食品OEMを成功させるためには、製造だけでなく、その前後の準備や見極めも重要です。以下の5つのポイントを押さえておくことで、後悔のないOEM開発を進めることができます。

1. 製造実績と専門性

冷凍食品といっても得意分野は各社異なります。自社が開発したい食品カテゴリーでの製造実績を確認しましょう。

またHACCP認証、有機JAS認証、FSSC22000認証取得など、品質管理体制も重要な判断材料です。これらの認証は、製造工程の信頼性を示す客観的指標となります。

2. 試作の段階で味・食感・再現性を細かく確認する

「試作時は良かったのに、量産で味がブレた」ということがないよう、調理工程の再現性や冷凍後の食感まで、サンプル時点で徹底チェックを行いましょう。

3. 製造ロットと在庫量を明確に計画する

最小ロット(MOQ)が想定より多く、在庫を抱えてしまうリスクも。販路・売上見込みに応じた数量計画と、在庫保管の体制も事前に確認を行いましょう。

4. パッケージは輸送・販売チャネルに適した設計にする

製造だけでなく、パッケージやラベル制作など一気通貫でサポートしてくれる業者を選ぶと発注者の負担が軽減されます。

EC向けの梱包、ギフト対応など、販売チャネルに合わせてパッケージの形状や材質を設計しておくと失敗が少なくなります。

5. 複数のメーカーに相談し、相見積もりを取る

1社だけで判断すると、価格や対応力の比較ができず、条件面で妥協が必要になる場合があります。初回は最低でも2〜3社に相談し、総合的に判断することをおすすめします。

OEMパートナーを探しているご担当者様へ

小ロット対応や特殊加工など、自社商品に合うOEMの選定ポイントを分かりやすく解説します。
失敗しないメーカー選びの基準を確認しませんか?

ポイントをおさえ、複数社に相談することで、後悔のないOEM先選びが可能になります。

冷凍食品OEMメーカー 一覧

自社の目的や状況に合わせて、最適なメーカーを見つけましょう。ここでは、冷凍スイーツ、冷凍総菜、冷凍肉・魚、冷凍野菜・フルーツの4つのカテゴリー別におすすめメーカーをご紹介します。

冷凍スイーツ

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メーカー名得意な品目所在地特徴・強み
株式会社MAISHINアイスキャンディ京都葛粉、寒天、米粉などを使ったヘルシー志向のアイスキャンディが強み。健康志向の商品で、他社と差別化した冷凍スイーツを作りたい事業者におすすめ。
株式会社F・L・Bケーキ・タルト大阪冷凍生ケーキ・チョコレート製品・焼菓子など、多彩なジャンルのお菓子を製造可能。
株式会社TORIKAI CAFEヴィーガンスイーツ福岡・横浜カフェやレストラン向けのオリジナルプラントベーススイーツが得意。プラントベースやヴィーガン対応でブランド性を打ち出したいカフェ・飲食店向け。
株式会社日東スイーツ冷凍ケーキ栃木ファミリーレストラン・コンビニ向け冷凍スイーツが主軸。
株式会社山から冷凍シュークリーム山形冷凍シュークリームが主軸。小ロットのオリジナルPB商品から量販店向けの大量生産まで対応可能。
ジーピースタッフ株式会社菓子製造のOEM・急速冷凍技術岡山フルーツやパンなどの急速冷凍が可能。ロスの見込み商品も冷凍することで再販が可能。原料ロスを減らしながら、急速冷凍で品質を保った商品化を進めたい事業者向け。

冷凍総菜(業務用含む)

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メーカー名得意な品目所在地特徴・強み
キュリアスカレー・ソース・惣菜福岡小ロット(100食)から大ロット(数万食)までニーズに合わせて柔軟に対応可能。
マルヒ食品冷凍弁当・冷凍鍋・菓子製造宮城学校給食から介護施設向け冷凍食品、菓子製造向けOEM事業まで幅広いラインナップに対応。
浜の家総菜・冷凍弁当兵庫小ロットから大量発注まで幅広く対応。冷凍弁当や惣菜を、数量調整しながら柔軟にOEM展開したい事業者向け。
株式会社三朋フーズハンバーグ・食肉・米飯兵庫食肉、米飯、チャーハンが主力製品。業務用向けの定番メニューを安定供給したい事業者向け。
株式会社JUGEMUフードカレー・シチュー・ハンバーグ等のPB・OEM商品東京添加物・増粘剤・着色料をできる限り使用しないこだわり。通販・直販向けにブランド展開したい事業者向け。

冷凍肉・魚

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メーカー名得意な品目所在地特徴・強み
株式会社アイム・フードセンターやきとり製造OEM東京都内では少ないチルドの焼き鳥製造者。飲食店向け業務用として利用したい業者向け。
サンミート株式会社冷凍食品・フリーズドライ製品香川「冷凍」「レトルト」「フリーズドライ」などさまざまな製品に対応。徹底した品質管理が強み。
株式会社大市珍味水産加工品の販売岡山魚介を使った冷凍弁当・和洋総菜など多種多様な製品に対応。
株式会社松岡刺身・魚介切り身山口水産商社直営。世界中から原料調達が可能。
株式会社エスエスフードインターナショナル魚の加工千葉冷凍食品や魚・肉の加工など幅広い商品の対応。

冷凍野菜・フルーツ

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メーカー名得意な品目所在地特徴・強み
株式会社泉州屋冷凍フルーツ・野菜大阪スムージー、スープ、ペースト、ホットサラダ、ペットフードなどさまざまな製品に対応。
イワタニフーズ株式会社冷凍フルーツ・野菜東京冷凍野菜・フルーツだけでなく、冷凍水産加工・冷凍豆腐など多彩な冷凍食品OEMを扱う。
株式会社アスク冷凍フルーツ・野菜東京中南米を中心に世界中のフルーツ・野菜を取り扱っている。

その他:冷凍野菜・フルーツのOEM製造を依頼できるメーカーまとめ

冷凍食品OEM 成功へのカギ

冷凍食品OEMは、飲食店の看板メニューを商品化したい方、EC事業者としてオリジナルブランドを立ち上げたい方、農家が6次産業化に挑戦したい方まで、あらゆる立場の事業者にチャンスを広げる選択肢です。

製造設備や急速冷凍技術がなくても、専門メーカーと組むことで低リスク・短期間(2〜3ヶ月)で商品開発を実現できます。

成功の3つのポイント

冷凍食品OEM成功に向けた3つのポイントをまとめました。

1. 複数社に相談して「相性」を見極める

価格や品質だけでなく、コミュニケーションスキルについても確認しておきましょう。「レスポンスの速さ」「提案力」「誠実さ」など、長期的なパートナーシップを築ける相手か確認することが大切です。

2. 試作で徹底的に品質を確認する

「試作では美味しかったのに量産で失敗…」を避けるため、冷凍後・解凍後の味・食感を複数の方法で検証しましょう。

3. 最初は小ロットでテスト販売

いきなり大量製造せず、まずは小ロットでの販売を始めましょう。顧客の反応を見てから本格展開することをおすすめします。

自社に合うOEMメーカーを探す

まずは製造条件・を明確にしたうえで、複数のOEMメーカーに相談・試作依頼をするところからスタートしましょう。

メーカーが自社に合うのか分からない、複数社を比較する時間がない…。

そんな方のためにお役立ち資料をご用意しました。OEM選定のポイント、費用目安などを分かりやすく解説しています。

OEMパートナーを探しているご担当者様へ

小ロット対応や特殊加工など、自社商品に合うOEMの選定ポイントを分かりやすく解説します。
失敗しないメーカー選びの基準を確認しませんか?

本記事で解説したポイントをおさえて、自社に合いそうな企業をチェックしてみてください!

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この記事を書いた人

株式会社Agriture 代表取締役/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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