オリジナルサプリをOEMで作るには?初心者向けに費用・ロット・販売方法まで解説

この記事の要約
サプリメントOEMはハードカプセル・ソフトカプセル・打錠・粉末・ドリンク・ゼリー・グミなど多様な剤形に対応します。2026年版として美容・ダイエット・筋肉・腸活・睡眠など目的別の成分設計や、EC・店頭・ふるさと納税の販路別設計パターン、費用の内訳、おすすめメーカー10社と最新トレンドを網羅的に解説しています。

サプリメントのOEMは、法人だけでなく、インフルエンサーやトレーナーといった個人事業主からのニーズが高まっています。

ただし、サプリメントは健康食品であるため、成分設計・薬機法への対応など、一般食品のOEMとは異なる専門知識が求められます。

本記事では、サプリメントOEMで作れる製品の種類から、製造の流れ、失敗事例、おすすめメーカー10社、そして2026年の注目トレンドまでを網羅的に初心者向けに解説します。

目次

サプリメントOEMで作れる製品の種類と剤形

サプリメントOEMを検討する際、最初に決めるのが「剤形(錠剤・カプセル・顆粒・ドリンクなどの形)」と「目的(成分カテゴリ)」です。

この2つの組み合わせによって、原料選定・製造工程・コスト・ターゲット層が決まります。

サプリメントのカテゴリと商品設計

サプリメント市場は、美容・ダイエット・腸活・睡眠サポートなど、目的別に細分化されています。OEM開発時は、まずどのカテゴリを狙うかを決め、そこから成分と剤形を逆算するのが一般的です。

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目的カテゴリ代表的な成分例剤形例ターゲット例
美容・エイジングケアコラーゲン・プラセンタ・ヒアルロン酸・NMNドリンク・顆粒・ソフトカプセル20〜40代女性
ダイエット・体型管理難消化性デキストリン・L-カルニチン・キトサン顆粒・錠剤・ソフトカプセル20〜50代男女
筋肉・スポーツBCAA・HMB・クレアチン・ホエイプロテイン粉末・錠剤20〜40代男性
腸活・消化器系乳酸菌・ビフィズス菌・食物繊維・オリゴ糖顆粒・ハードカプセル・ゼリー30〜60代男女
睡眠・リラックスGABA・テアニン・グリシン・ラフマ顆粒・ゼリー・グミ30〜50代男女
免疫・基礎栄養マルチビタミン・亜鉛・ビタミンD・エキナセア打錠・ハードカプセル・グミ全年齢

注目の成分・カテゴリ

  • 短鎖脂肪酸:腸内環境を整える働きをもつ。TVや雑誌などでも特集され注目されている
  • 睡眠サポート系(GABA・テアニン・ラフマ):働き世代のストレス対策ニーズと相まって堅調な伸びを見せている
  • GLP-1:食欲をコントロールするといわれるホルモン

どの成分も過度な効果を宣伝しないよう、広告表現に特に注意が必要です。薬機法の対応についても改めて確認しましょう。

サプリメントの剤形と選び方

OEMで製造可能な主な剤形と、それぞれの特性を整理します。

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剤形特徴用途例
ハードカプセル粉末・顆粒を充填するのに向いているビタミン・ミネラルの複合、ハーブ・乳酸菌など
ソフトカプセル油性成分を効率的に摂取できるが、製造コストが高くなることも魚油や脂溶性ビタミンなどのオイル系成分
錠剤(タブレット)大量生産向きでコストがおさえやすいマルチビタミン・カルシウム・鉄分
顆粒・粉末(スティック)水に溶かして飲むことで吸収が速い青汁・コラーゲン・プロテイン・酵素
ドリンク即効性をイメージしやすく、高単価で販売可能美容ドリンク・エナジー系・置き換え
ゼリーおやつ感覚で摂取できるため、子ども・シニアに好評コラーゲン・ビタミンC・鉄分
グミサプリ味のバリエーションがつけやすく、楽しく食べられるビタミン・鉄・葉酸・美容系
ペーストスティック個包装が一般的で酵素や発酵食品向き酵素ペースト・黒酢もろみ
健康茶原料をそのままティーバッグにでき低コストで販売可能ハーブティー・薬膳茶・ダイエット茶

初期投資をおさえて、まずはテスト販売から試したいという場合は、錠剤(タブレット)や細粒・粉末タイプがおすすめです。

サプリメントの販路設計について

サプリメントは、「何を作るか」だけでなく「どこで売るか」によって、パッケージ・ロット・価格設計が変わります。販路ごとの最適な設計パターンをおさえておくと、メーカーへの依頼内容が具体化します。

EC販売向けの設計

サプリメントをECで販売する場合は、自社ECサイトで販売する方法と、楽天市場・Amazonなどのモール型ECに出店する方法があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、販売戦略やブランドの方向性に合わせて選ぶことが大切です。

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販売方法メリットデメリット
自社EC
  • ブランドの世界観を伝えやすい
  • 顧客データを取得しやすい
  • 定期購入やステップメールなどCRM施策につなげやすい
  • サイト構築や初期設定に手間がかかる
  • 集客には広告費やSEO対策が必要になる
  • 立ち上げ初期は認知獲得に時間がかかりやすい
モール型EC
  • ECモール自体の知名度や集客力を活用できる
  • 商品登録の型が整っており、出店しやすい
  • 自社ECよりも短期間で販売を始めやすい
  • 購入意欲の高いユーザーに商品を見つけてもらいやすい
  • 販売手数料や決済手数料が発生する
  • 競合商品と比較されやすい
  • 顧客情報を活用したCRM施策に制限がある
  • デザインの自由度が低く、ブランドの世界観を表現しにくい

ブランドの価値を直接消費者に伝えることができるため、長期的に自社ブランドを育てていきたい場合は、自社ECサイトでの販売が向いています。

店頭・薬局・ドラッグストア向けの設計

既に店舗を持っている場合は、直接自分で商品の良さを伝えることができます。

ドラッグストアでの販売の場合、「棚映え」と「回転率」が問われるため、大容量よりも30日分×手に取りやすい価格帯(1,500〜3,000円)が採用されやすい傾向があります。

ギフト・ふるさと納税向けの設計

ギフト用途では、化粧箱にリボンやメッセージカードを同梱する仕様や、複数フレーバーのアソートセットが好まれます。

ふるさと納税の返礼品として出品する場合は、地元産の原料(ショウガ・柑橘・黒酢など)を使用することが採用条件になるケースが多く、OEMメーカーに原料の産地指定が可能か事前に確認してください。

サプリメントOEM製造にかかる費用の内訳

サプリメントOEMの費用は、原料費や製造加工費だけでなく、包装資材・デザイン・栄養分析・届出費用まで含めた総額を把握することで、予算オーバーを防げます。

サプリメントOEM製造で発生する費用目安

原料の種類やグレードによって大きく変動しますが、基本的に発生する費用は以下の通りです。

  • 原料費:有効成分や賦形剤など原材料の費用
  • 製造加工費:バルクともよばれる打錠・カプセルなど「製品の中身(内容物)」そのものの製造費用
  • 包材費:アルミパウチ、ボトル、スティック包装などの資材費
  • デザイン費:パッケージやラベルのデザイン制作費
参考価格
  • 一般的な錠剤:50~100万円(最小ロット500個~)
  • 高品質な原材料を使用する場合:150万円~

その他の費用(見落としやすい項目)

そのほか販売方法によっては以下の項目が発生します。事前に原価に含めて計算しましょう。

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項目費用目安備考
試作費3万〜15万円/回高額原料使用時は実費請求になることも
栄養成分分析1万円〜/回エネルギー・たんぱく質等5項目は義務
機能性表示食品の届出250万円~SR作成・届出サポート(必要試験がシンプルな場合)
JANコード取得1万円程度店頭販売時に必要

見積もり比較の際は、総額ベースで判断しましょう。

サプリメントOEMの依頼から納品までの流れ

OEM製造は「企画→試作→本生産」の3段階で進みます。各フェーズで発注者がやるべきことをおさえておくと、手戻りを最小限にできます。

STEP
企画・処方設計(1〜2か月)

ターゲット層・訴求成分・剤形・価格帯を決定するフェーズです。

メーカーとの初回打ち合わせでは「どこで・いくらで・誰に売るか」まで伝えると、最適な処方提案を受けられます。

STEP
試作・サンプル評価(1〜3か月)

処方に基づいてサンプルを試作し、味・におい・溶解性・安定性・外観を評価します。1回の試作で完成することは少なく、数回の修正を重ねて最終処方が確定します。

STEP
本生産・包装・納品(1〜2か月)

最終処方とパッケージ仕様が確定したら本生産に入ります。

原料の調達状況によって納期が変動するため、希望の発売日から逆算して早めに生産スケジュールを確定させてください。

失敗しないOEMメーカーの選び方

メーカー選定はサプリメントOEMの成否を分ける最重要ステップです。価格だけで判断すると品質やサポート面で後悔するケースが多いため、以下の3つの基準で比較してください。

実績を必ず確認する

サプリメントは錠剤・カプセル・顆粒・ドリンク・グミなど、剤形によって必要な設備や製造ノウハウが異なります。

見積もり時には、過去の製造事例、対応可能な剤形、GMP認定工場での製造可否、品質管理体制などを確認しておくことが大切です。

小ロット・試作対応の柔軟性

メーカーによって最低ロットは1,000袋から10万個まで大きく開きがあります。見積もり段階で「最低ロット」「試作回数の上限」「試作の回数と費用」の3点を必ず確認してください。

将来的に錠剤・カプセル・顆粒など複数剤形に展開する可能性があるなら、多剤形対応のメーカーを選んでおくと、パートナーを変えずにラインナップを拡充できます。

薬機法・機能性表示食品の届出サポート力

サプリメントは「食品」ですが、効果効能の表現は薬機法で厳しく制限されています。

パッケージ・LP・広告の表現チェックまでサポートしてくれるメーカーを選ぶことで、発売後の法的リスクを回避できます。

サプリメントOEMでよくある失敗事例

実際のトラブル事例を知っておくと、同じ轍を踏まずに済みます。以下の3つは初めてOEMに取り組む企業が特に陥りやすいパターンです。

ケース1:処方設計を丸投げして差別化できなかった

美容系D2Cブランドを立ち上げたA社は、メーカーに「売れるサプリを作ってほしい」とだけ伝え、処方設計を任せきりにしました。

メーカーは既存のテンプレート処方をそのまま提案し、A社も承認。結果、ECモールで検索すると成分構成が酷似した競合商品が10以上見つかり、価格競争に巻き込まれました。

少なくとも「どの成分を何mg配合するか」「競合と何で差をつけるか」は自社で明確にしてからメーカーに依頼するのが有効です。

ケース2:最低ロットを確認せず在庫を廃棄した

個人事業主のBさんは、単価の安さに惹かれてロット10,000個のメーカーに発注しました。EC販売を始めたばかりで月の販売数は100個程度。賞味期限は製造から2年でしたが、販売ペースが伸びず最終的に約60%を廃棄しました。

廃棄コストを含めると、小ロット対応メーカーで1,000個製造した場合より総コストが高くつきました。

初回は多少単価が上がっても最小ロットで始め、売れ行きを見てからロットを増やすのが鉄則です。

ケース3:広告表現で薬機法に抵触した

健康食品ECを運営するC社は、自社サプリのLPに「飲むだけで血圧が下がる」と記載していました。薬機法では食品に対して身体の構造・機能への具体的な効果を標榜することは禁止されています。

行政指導を受けた結果、LPの全面改修と広告出稿の一時停止で約200万円の機会損失が発生しました。

広告表現の薬機法チェックまで対応してくれるメーカーをパートナーに選んでおけば、こうしたリスクは大幅に軽減できます。

おすすめのサプリメントOEMメーカー10選

ここでは、食品OEMの窓口に掲載されているサプリメント対応メーカーの中から、品質管理体制・対応剤形・小ロット対応力を基準に10社を厳選しました。

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企業名所在地得意分野特徴
AL-FOODS株式会社東京都港区健康食品・機能性表示食品小ロット対応、機能性表示食品の開発まで見据えた支援
ウキシマメディカル株式会社静岡県富士市ソフト/ハードカプセルGMP認定工場・ISO22000取得、小ロット対応
宇航人ジャパン株式会社福岡県サジー専門原料国内サジー原料シェアNo.1で、粉末・オイル・飲料エキスなど多剤形対応
株式会社AFC-HD アムスライフサイエンス静岡県静岡市健康食品・化粧品の総合受託GMP認定工場、サプリメントから化粧品まで対応
TK製薬株式会社埼玉県さいたま市漢方・和漢素材サプリメント1971年創立の老舗、GMP基準工場で柔軟な製造対応
株式会社エフアイコーポレイション岐阜県タブレット・カプセル・顆粒FSSC22000・GMP認定工場。管理栄養士・サプリメントアドバイザーの資格を持つサプリメントパテシエが在籍。
株式会社自然療法協會東京都中医学ベースの健康食品極小100個~製造可能。添加物を極力抑えた処方設計。
株式会社VIVID神奈川県横浜市液体充填・スマートパック美容・スポーツ・エナジードリンクなどに対応する独自の包装「スマートパック」
株式会社ファイナール鳥取県健康茶・顆粒・打錠健康茶・健康食品のOEMに対応し、FSSC22000取得
株式会社げんてん本店和歌山県輸入原料供給+OEM企画約300社・1,000品目以上のOEMをサポート。海外向け製品や輸出の対応にも実績あり

メーカーを比較する際は、問い合わせ時の対応スピードやコミュニケーションの質も、長期的なパートナーシップを築く上で見逃せない判断材料です。

サプリメントOEMでよくある質問

個人でもサプリメントOEMを依頼できますか?

個人での依頼に対応しているメーカーは複数あります。近年1,000個~といった小ロットに対応しているOEMメーカーが増えています。

個人での販売で注意すべき点は以下です。

  • ターゲットとコンセプト設計:競合製品との差別化ポイントを明確にすること
  • 食品表示法や薬機法の対応:特に効果の表現について注意が必要
  • 販路設計:ターゲットに沿った販路を選択し、広告費や販売手数料についても原価に含める必要がある

自社で持っている原料を持ち込んでOEMできますか?

原料の持ち込みに対応するメーカーはあります。ただし、事前にサンプルの品質確認、原料規格書・アレルゲン情報・試験成績書の提出を求められます。

油脂成分が多い素材や硬くて粉砕できない素材は受け入れ不可のケースもあります。

機能性表示食品として届出する場合の追加費用は?

SR(システマティックレビュー)の作成と消費者庁への届出サポートを含めて、250万円~と高額です。届出までに2〜3か月の追加期間がかかります。すでにSRが存在する成分(GABA・ルテイン・ビフィズス菌など)であれば、コストと期間を大幅に短縮できます。

製造後のアフターサポートはありますか?

メーカーによって対応範囲は異なりますが、販促用POP・商品勉強会の開催・リピート製造時の処方調整・増産時のスケジュール調整などに対応するメーカーもあります。長期的なパートナーシップを築くなら、製造後のフォロー体制も選定基準に含めてください。

知らないと失敗する
OEMのポイントを解説

初めてのOEM、何から始めたらいいか迷っていませんか?

どのメーカーを選ぶかで、コストも品質も大きく変わります。初心者の方でも失敗しない、OEMの進め方やメーカー選びのポイントを分かりやすくまとめています。

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まとめ:サプリメントOEM成功のために

サプリメントOEMを成功させる鍵は、「剤形と成分の組み合わせ」「販路に合ったパッケージ設計」「信頼できるメーカー選定」の3つです。製造費だけでなく資材費・デザイン費・分析費まで含めた総額で予算を組み、初回は小ロットから市場テストを行うのが堅実な進め方です。

まずは気になるメーカー3〜5社に問い合わせを行い、見積もりと提案内容を比較するところから始めてください。

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この記事を書いた人

食品OEM専門メディア「食品OEMの窓口」で、記事の企画・執筆を担当。
食品OEMの始め方やOEMメーカーの比較記事、メーカーへのインタビュー記事などを数多く手がけています。

専門性の高いテーマでも、はじめてOEMを検討する方が迷わず理解できるよう、具体的でわかりやすい表現を心がけています。

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