【2025年版】青汁OEMとは?費用・依頼の流れ・成功ポイントまとめ

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目次

「健康ブーム」が一時的な流行ではなく、日常の“当たり前”になりつつある今、手軽に栄養が補える青汁は再び注目されています。特に近年は、スティック充填の粉末タイプ青汁が人気。持ち運びやすさ、保存のしやすさ、日常的な摂取のしやすさなどから、EC・ドラッグストア・海外市場を中心に、急速に市場が拡大しています。

こうしたニーズの高まりを背景に、「青汁を自社ブランドで販売したい」という企業のOEM(受託製造)ニーズも急増。特に、初期費用を抑えながら小ロットでスピーディに市場に投入できるスキームとして注目されています。

本記事では、青汁OEMの基本知識から、依頼の流れ、費用相場、メーカー選びのコツ、失敗しないポイントまでを体系的に解説。青汁OEMを成功させたいすべての担当者に向けた、完全ガイドです。

青汁OEMとは?

青汁OEMとは、自社で製造工場や設備を持たない企業が、青汁商品の製造を専門工場に委託して自社ブランド商品を製造・販売する手法です。青汁の原材料には、ケール、大麦若葉、明日葉、桑の葉などがあり、OEMメーカーがこれらの原料を仕入れ、ブレンド、粉砕、パッケージングまで対応します。

たとえば…
・健康食品ブランドが「ファスティング向け青汁」を設計し、OEM先で乳酸菌やイヌリンを配合
・ベビー用品ブランドが「妊婦・授乳期向け青汁」として葉酸・鉄分配合のオリジナル青汁を展開
・自治体や農家が、自社の有機農産物を原料に「地産地消の青汁」を商品化

など、さまざまな目的・販路に応じた開発が可能です。

青汁OEMのメリット・デメリット

OEMを活用すれば、青汁を自社で一から製造する必要がなく、低リスクで商品開発が可能になります。ただし、外注ならではの課題や注意点もあります。以下で、それぞれの側面を整理しましょう。

メリット

OEMの活用で、少ない初期投資でも本格的な健康食品を展開できるのが最大の魅力です。

  • 設備・人材が不要なため、事業参入のハードルが低い
  • スティック充填やボトル詰めなど、幅広い包装形態に対応可能
  • 配合成分、味、色、香りなどを自由にカスタマイズできる
  • 小ロット対応も可能で、テストマーケティングにも最適
  • 健康食品OEMに強いメーカーなら、GMP・ISO・HACCPなどの認証体制が整っている

デメリット

一方、製造・品質が外部に依存するため、事前の確認や設計段階での詰めが重要です。

  • 品質・味の再現性がメーカーの技術に依存する
  • 納期や製造ロットに制約がある(特に繁忙期)
  • 試作回数に応じて費用が発生する
  • 価格交渉や仕様確定には時間がかかる場合がある
  • 成分表示や機能性表示など、法的なチェックも必要

依頼の流れと費用の目安

依頼の流れ|青汁OEMの全体像をつかむ

以下に、青汁OEMを進める際の基本的な流れをまとめます。依頼主が行うのは、商品コンセプトの設計と確認作業が中心です。

工程内容
商品企画ブランドコンセプト、原料選定、ターゲット設計
OEMメーカー選定実績・対応ジャンル・スティック充填の有無を確認
試作・調整味、香り、溶けやすさ、パッケージ形状の調整
パッケージ設計パウチ・スティック印刷、表示内容の確認
製造契約数量・納期・価格などを取り決め
製造・納品OEMメーカーで製造・納品(物流対応も相談可)

費用の目安|気になる価格感と初期投資

青汁OEMの費用は、配合内容やロット数、包装方法によって異なりますが、以下が目安です。

  • 初回試作費用: 約3万円~10万円
  • 原価(3g×30包のスティックタイプ): 400〜700円/箱
  • 最小ロット数: 500〜3,000箱程度(工場によって異なる)
  • パッケージ印刷費: 3万〜10万円(初回型代含む)
  • リードタイム: 2週間〜2ヶ月(試作期間含む)

青汁OEMメーカーの選び方

青汁OEMを成功させるには、価格やロットだけでなく、「自社の目的に合うパートナー選び」が重要です。以下の項目を確認しながら比較検討しましょう。

  • スティック充填ラインを持つか(ライン速度・対応サイズ)
  • 機能性素材や健康成分に対する知見があるか
  • 試作時の対応力(迅速性・提案力・再現性)
  • GMP・HACCP・ISOなどの品質管理体制
  • 原料持ち込みやOEMオリジナル素材の対応可否
  • 海外対応(英文表示、輸出仕様)の柔軟性

最低でも2~3社と実際にやり取りし、納期やコミュニケーション体制、対応力を確認したうえでパートナーを決定しましょう。

おすすめのOEMメーカー3選

青汁OEMにおいて、特にスティック粉末やオリジナル配合に強みを持つ企業をご紹介します。

ケンプリア株式会社(兵庫県)

特徴: 大麦若葉エキス青汁のパイオニア。独自の製法で酵素を活かした青汁製品を提供。

  • 対応内容:
    • 大麦若葉エキスを使用した青汁のOEM製造。
    • 小ロットからの対応が可能。
    • 粉末タイプの製品を中心に展開。
    • 独自の活性保存製法により、酵素が生きたままの青汁を提供。

常若コンサルティング株式会社(広島県)

特徴: 小ロットから対応可能な柔軟なOEM体制。商品企画から製造まで一貫したサポートを提供。

  • 対応内容:
    • 青汁のOEM製造において、小ロットからの受注に対応。
    • 商品企画、試作、パッケージデザインなど、トータルでのサポートを提供。
    • 国産原料を使用した製品の開発が可能。

ザトーン株式会社(神奈川県)

特徴: 多様な原料と形状に対応した青汁OEM製造。タブレットやカプセル形状も可能。

対応内容:

  • 大麦若葉、ケール、桑の葉、ゴーヤ、モリンガなど、多様な原料に対応。
  • 粉末、タブレット、ハードカプセルなど、さまざまな形状での製造が可能。
  • 小ロットからの対応が可能。

失敗しないポイント

OEMで失敗しやすい落とし穴を、事前に回避しておくことが成功の鍵です。

  • 配合素材にこだわりすぎてコストが合わなくなる
  • 試作回数が増えてスケジュールが押す
  • スティック仕様のサイズ・素材にこだわりすぎて生産できない場合も
  • 保存性や味の劣化を試験で確認せずに量産するリスク
  • 表示内容や法規チェックを怠りトラブルになる

青汁OEMは「コンセプト設計×パートナー選び」で決まる

青汁OEMは、栄養ニーズが高まる中で非常に市場性の高いジャンルです。特に粉末スティック型は物流・販促・日常使いのしやすさから、初めてのPB商品としても最適。

ただし、成功のカギは「どんなコンセプトで」「誰と組むか」に尽きます。目的に合ったOEMメーカーと共に、まずは小ロット・試作から始め、ブランドに合った青汁商品を形にしていきましょう。

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