【洋菓子OEM徹底解説】小ロット対応・費用相場・おすすめメーカー3選|スイーツブランド立ち上げにも最適!

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目次

近年、カフェやホテル、ECスイーツブランドなどの多様な販売チャネルの拡大により、洋菓子のOEM製造が急成長しています。冷凍技術や配送インフラの進化により、店舗を持たずにオリジナルスイーツを展開するD2Cブランドも急増。中でも「OEMを活用して差別化されたスイーツを展開したい」というニーズが高まっており、製造から包装、ラベル対応まで一括で任せられるOEMメーカーの存在感が増しています。

本記事では、洋菓子OEMの概要からメリット・デメリット、費用の目安、メーカーの選び方まで徹底解説します。ギフト需要・催事・カフェ・EC販売に適した洋菓子OEMを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

洋菓子OEMのメリットとデメリット

メリット

  • 自社で製造設備を持たずに商品化が可能
  • プロの製造ノウハウにより高品質な商品が実現
  • 小ロット試作により市場テストも可能
  • 包装・ラベル・冷凍保存対応など一括委託可能

デメリット

  • 最小ロットが一定数以上必要なケースが多い(例:300個〜)
  • 自社仕様にカスタマイズするには試作費が必要
  • 人気商品の再製造に時間がかかる場合も
  • レシピの共有範囲や知的財産の扱いに注意が必要

洋菓子OEMの依頼の流れ

ステップ内容
1. ヒアリング商品コンセプト、希望の形状・味・数量などを共有
2. 試作・見積もりサンプル作成と費用見積もり提出(修正対応含む)
3. パッケージ相談包装形態、デザイン、ラベル表示の確認
4. 製造契約ロット数・納期・価格の最終合意、契約締結
5. 本製造・納品製造・検品後に冷凍または常温にて納品

洋菓子OEMにかかる費用の目安

  • 試作費:2万円〜10万円(1〜2回分、送料込)
  • 最小ロット製造費:30万円〜(300個〜1,000個)
  • 包装資材・印刷費:3万円〜20万円(箱・ラベルなど)
  • レシピ開発費:無料〜10万円(OEM方針による)

洋菓子OEMメーカーの選び方

洋菓子OEMでは、単に「製造できる」だけでなく、自社ブランドとの親和性や対応力を見極めることが重要です。 以下の観点で比較検討しましょう:

  • 得意とするジャンル(冷凍ケーキ/焼き菓子/カップスイーツ等)
  • 最小ロットと試作対応の柔軟性
  • HACCPやISOなどの品質認証体制
  • 包装・デザイン・冷凍配送の一貫対応の有無
  • ECやギフト用途など販売チャネルに応じた対応力

対応力・提案力・製造力の3点でバランスの取れたメーカーを選ぶことが、失敗しない鍵です。

洋菓子OEMにおすすめのメーカー3選

株式会社石田老舗(京都府)

京和菓子の伝統技術をベースに、冷凍洋菓子にも対応するOEMメーカー。老舗の信頼感と現代的な製品開発力を兼ね備えており、京都らしい素材や抹茶・黒糖・甘酒を使ったスイーツに強み。

  • 冷凍ケーキ、マドレーヌ、パウンドケーキ対応
  • 和素材を活かしたオリジナル洋菓子
  • ギフト用包装・個包装・冷凍出荷可能
  • 小ロット応相談、OEMラベル対応

株式会社Marshmallow(大阪府)

100種類以上の洋菓子のOEMを対応しており、原材料メーカーのネットワークを駆使し、これまで多くの取引実績あり。

  • 豊富な種類のOEMに対応
  • 販売代行や販路の紹介も実施
  • 包装・ラベルデザインの支援も可能

れんがハウス株式会社(長野県)

1988年創業の菓子製造社で、「ケーキ」「パイ」「タルト」「クッキー」といった焼き菓子を生産。創業当時よりOEM生産でさまざまな焼き菓子を積極的に開発し、レシピ開発力や製造ノウハウが強み。

  • 豊富なレシピ開発の能力
  • 長年のOEMによる実績
  • 地域密着で、地元産の原料を使用

洋菓子OEMで失敗しないためのポイント

  • 商品の“解凍後の状態”まで試作段階で必ず確認する
  • 試作回数を明示し、追加試作の費用や条件を確認
  • 商品の保存性・流通温度帯(常温・冷蔵・冷凍)を事前に設計
  • OEMメーカーの既存設備に合う形状・包装を想定する
  • 味だけでなく「ギフト向きの見た目」など、販売シーンを具体化

洋菓子OEMでブランド価値を高める

洋菓子OEMは、スイーツブランドの立ち上げやラインナップ強化をスピーディーに実現する強力な手段です。冷凍技術の進化により、品質を保ったまま全国・海外へも展開可能。OEMメーカーと連携し、商品力・企画力・パッケージの3軸で差別化を図れば、長く愛されるスイーツブランドを構築できます。

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