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ドバイチョコレートをOEMで作るには|形態・カダイフ調達・メーカー選び

この記事の要約
SNSで話題のドバイチョコレートを自社ブランドで商品化するためのOEMガイド。ピスタチオ×カダイフの新食感を量産・流通させる開発の難所、バー・もち・スプレッド・冷菓など作れる形態、費用と最小ロットの目安、原材料表示の注意点、チョコ・菓子製造に対応できる掲載メーカーまでを製造目線で整理します。

SNSで火がついた「ドバイチョコレート」を、自社ブランドの商品として作れないか——そんな相談が食品メーカーやEC事業者から増えています。ピスタチオの濃厚さと、カダイフのザクザクした食感が一度に味わえる新しさが受け、トレンドに敏感な売り場ほど「次の主力にしたい」という声が強まっています。

この記事では、ドバイチョコレートをOEM(受託製造)で商品化するための全体像を、製造目線で整理します。どんな商品形態に展開できるか、開発でつまずきやすいカダイフやピスタチオの扱い、費用と最小ロットの目安、メーカーの選び方までをまとめ、あわせて「食品OEMの窓口」に掲載中の、チョコレート・菓子製造に対応できるメーカーも紹介します。

目次

ドバイチョコレートとは|カダイフ×ピスタチオの新食感

ドバイチョコレートは、厚みのある板チョコの中にピスタチオペーストと「カダイフ」を詰めた、中東発のチョコレート菓子です。カダイフは小麦粉などから作る極細の麺状生地で、バターでこんがりローストしてから砕いて使います。これがチョコとピスタチオの濃厚さの中で、ザクザク・パリパリとした軽い歯ざわりを生むのが最大の特徴です。

もとはドバイの専門店が手がけたチョコレートが原型で、ピスタチオの緑とチョコの断面の美しさ、割ったときの食感のギャップがSNS映えする商品として広がりました。日本では板状のバーだけでなく、もち・クッキー・スプレッドなどへ派生し、「ドバイチョコ風」という切り口で各社が商品化を進めています。

なぜ短期間でブームになったのか

火付け役はTikTokやInstagramのショート動画です。割った瞬間にとろけるピスタチオと、ザクッと鳴るカダイフの音・断面が「見て楽しい・食べて意外」というコンテンツになり、拡散しました。韓国やシンガポールでローカライズされたアレンジが先行して人気となり、その波が日本にも届いた流れです。話題性が先行している分、味と食感の完成度で差がつきやすく、OEMで作り込む余地が大きいテーマといえます。

ドバイチョコレートをOEMで作るという選択肢

ドバイチョコレートは、チョコレートのテンパリングやカダイフのロースト、ピスタチオペーストの配合など、家庭やカフェの厨房では安定生産が難しい工程を含みます。一定量を均一な品質で作り、賞味期限を持たせて流通に乗せるとなると、専用の設備と衛生管理を備えた工場の力が要ります。

そこで現実的なのが、設備と許可を持つメーカーに製造を委託するOEMです。レシピやコンセプト、パッケージの世界観は依頼側が用意し、製造とスケールはメーカーが担います。自社工場を持たなくても、テスト販売から本格量産まで段階的に進められるのが利点です。話題が続いているうちに商品を出し、反応を見て改良できるスピード感は、トレンド商品ほど効いてきます。OEMの基本は食品OEMとは?費用・進め方・メーカーの選び方もあわせて確認してください。

OEMで作れるドバイチョコレート系商品のバリエーション

ドバイチョコレートの本質は「ピスタチオ×カダイフの食感」です。この組み合わせは板チョコ以外にも展開でき、販路や価格帯に合わせて形態を選べます。どの形にするかで、適した工場やパッケージ、賞味期限の設計が変わります。

商品形態 特徴 向いている販路
板チョコ・バー 定番。断面の美しさと厚みで満足感を出しやすい EC・百貨店・ギフト。単価を取りやすい
ドバイチョコもち 求肥でピスタチオとカダイフを包む和洋折衷。日本人になじみやすい 土産・和洋菓子売り場
クッキー・焼き菓子 常温流通しやすく、個包装で配りやすい EC・量販・ばらまき需要
スプレッド(瓶) ピスタチオ×カダイフをペースト化。パンや製菓素材に EC・カフェ卸・リピート狙い
アイス・ゼリー 食感を冷菓に応用。季節商材として展開しやすい コンビニ・冷凍EC

板チョコは満足感と単価で強く、もちやクッキーは日本の売り場になじみやすい形です。スプレッドはリピート購入につながりやすく、アイス・ゼリーは季節限定で話題を取りに行けます。作りたい売り場から逆算して形態を決めると、相談がスムーズに進みます。お菓子全般のOEMの考え方は洋菓子OEM・お菓子OEMの始め方も参考になります。

ドバイチョコOEMの開発で押さえる3つの難所

ドバイチョコレートは見た目ほど単純ではなく、食感を保ったまま量産・流通させるところに難しさが集中します。試作前に次の3点を共有しておくと、手戻りを減らせます。

難所1|カダイフの調達と下処理

カダイフは「生」「ロースト済み」「冷凍」など状態が分かれ、入手ルートも限られます。バターでローストして香ばしさと軽さを出す工程が味の決め手になる一方、ローストが浅いと食感が弱く、深いと焦げや苦みが出ます。仕入れの段階で、生かロースト済みか、冷凍か常温保管かを確認し、工場のロースト工程とかみ合うかを早めにすり合わせることが、安定生産の前提になります。

難所2|ピスタチオ原料の価格と配合

ドバイチョコ人気でピスタチオの需要が高まり、ペースト原料は価格・供給とも読みにくい状況が続いています。ピスタチオ100%にこだわると原価が大きく振れるため、風味を保ちながらコストを抑える配合設計が現実的な論点になります。香りの核をピスタチオで作り、他のナッツやペーストでボディを補う設計など、メーカーと相談しながら原価と味の落としどころを決めます。

難所3|食感維持・ブルーム・賞味期限の設計

最大の敵は湿気です。カダイフは吸湿するとザクザク感が失われ、商品の価値が一気に落ちます。チョコレート側もテンパリングや保管温度が崩れると、表面が白くなるブルームが起きます。個包装・脱酸素剤・適切な包材で湿気と温度から守り、加速試験で根拠を持って賞味期限を設定する——この食感保持の設計力こそ、ドバイチョコOEMでメーカーの実力差が出るポイントです。賞味期限と包装の考え方は食品OEMのパッケージ・包装設計も役立ちます。

ドバイチョコOEMの費用と最小ロットの目安

費用は、試作費・製造費・原材料費(ピスタチオ・カダイフ・チョコ)・包材費などで構成されます。ピスタチオとカダイフは相場が動きやすく、原材料費の比重が大きいのがこのジャンルの特徴です。あくまで目安として、次のような考え方で見積もると把握しやすくなります。

項目 目安・考え方
試作費 レシピ調整の回数で変動。食感の作り込みが必要な分、数回の試作を見込む
最小ロット 数百〜1,000個前後を起点とする工場が多い。小ロットほど単価は上がりやすい
単価が上がる要因 ピスタチオ比率の高さ、カダイフの内製ロースト、個包装・脱酸素などの食感保持

トレンド商品はまず小ロットでテスト販売し、反応を見て量産に移るのが安全です。費用全体の相場は食品OEMの費用相場まとめ、ロットの決め方はOEM初回ロットの決め方を参考にしてください。

ドバイチョコOEM依頼の流れ

一般的な流れは「①相談・コンセプト共有 → ②試作・食感の作り込み → ③契約・発注 → ④量産・納品」です。ドバイチョコレートは②の試作で、カダイフの食感とピスタチオの風味、チョコの口どけのバランスを詰める工程が肝になります。ここに時間をかけられるメーカーほど、完成度の高い商品になります。

試作で必ず確認したいこと

  • ザクザク感がどれだけ持続するか(数日後・湿度の高い環境での再確認)
  • ピスタチオの香りが流通後も残る配合か
  • 断面の見た目がSNS・店頭で映えるか
  • 想定単価で目標の販売価格に収まるか

原材料表示と「ドバイ」表記で気をつけること

ドバイチョコレートは、見落とすと販売後にトラブルになりやすい表示上の論点を持っています。商品化を進める前に、メーカーと一緒に次の点を確認しておくと安心です。

アレルゲン表示

この商品は複数のアレルゲンが関わります。カダイフは小麦から作られ、バターでローストするため乳も関わります。チョコレートには乳成分や大豆(レシチン)が含まれることが多く、さらにピスタチオというナッツ類が主役です。原材料表示では特定原材料の表示義務を満たすことに加え、ナッツ類を口にする商品であることを購入者へ明確に伝える配慮が求められます。製造ラインで他のナッツや小麦を扱う場合のコンタミネーション表示も、工場側と早めにすり合わせておきます。

「ドバイ」という言葉の使い方

多くの国産商品は、ドバイ産と誤解されないよう「ドバイ風」「ドバイスタイル」といった表記を選んでいます。実際の製造地が日本である以上、産地と取り違えられない言い回しにしておくほうが安全です。商品名やパッケージのコピーは、話題性を取り込みつつ、原料原産地や製造者表示と矛盾しない形に整えます。

ドバイチョコOEMメーカーの選び方

ドバイチョコレートは、チョコレートを扱える設備と、食感を保つ包装・品質管理がそろっているかで仕上がりが決まります。価格だけでなく、次の観点で複数社を比べると、自社の商品に合うメーカーを見つけやすくなります。

比較項目 確認ポイント
チョコ製造の実績 テンパリング・成形・コーティングなどチョコレートを扱える設備と経験があるか
食感・包装の管理 吸湿対策・個包装・脱酸素など、カダイフの食感を守る包装に対応できるか
小ロット対応 テスト販売向けに小ロット・試作から始められるか
商品形態 バー・もち・スプレッド・冷菓など、作りたい形に対応できるか
衛生管理 HACCP・ISOなどの認証や、安定生産できる品質管理体制があるか

チョコレートOEMに対応できるメーカー

「食品OEMの窓口」に掲載中の企業から、チョコレートや菓子の受託製造に対応できるメーカーを紹介します。各社ページの記載に基づくので、作りたい形態に近いメーカーから相談してみてください。

企業名 得意分野 所在地 特徴(各社ページより)
平塚製菓株式会社 チョコレートOEM 埼玉県草加市 1931年からチョコレート製造。2000年にOEM受託へ主軸を移し、少量試作から大量生産まで対応。ISO22000認証
株式会社コント・ド・フェ 高級ショコラ 大阪府大阪市 ボンボンショコラ・プラリネ・生チョコの製造スペシャリスト。レシピ開発から小ロット対応まで対応
隆勝堂フーズ株式会社 和洋菓子 福岡県八女市 大正13年創業の和洋菓子メーカー。和菓子のノウハウを活かし、もち・焼き菓子など和洋折衷の商品設計に対応
株式会社菊家 総合菓子・冷菓 大分県由布市 洋菓子・焼菓子・ゼリー・アイスまで自社製造。冷菓や焼き菓子への展開を相談しやすい総合菓子メーカー
合同会社Usplay 映えスイーツ・小ロット 東京都荒川区 「甘いものなら何でも作る」を掲げ、1個から特大ロットまで対応。SNS映え・コラボ商材の小ロット試作に強い

本格的なチョコレートで作り込むなら平塚製菓やコント・ド・フェ、もちや和洋折衷なら隆勝堂フーズ、アイス・ゼリーなど冷菓へ広げるなら菊家、まず映えるテスト商品を小ロットで試すならUsplay、というように得意分野で選ぶと相談が進めやすくなります。お菓子メーカーをまとめて比較したい場合はお菓子OEMメーカー一覧から条件で絞り込めます。

知らないと失敗する
OEMのポイントを解説

初めてのOEM、何から始めたらいいか迷っていませんか?

どのメーカーを選ぶかで、コストも品質も大きく変わります。初心者の方でも失敗しない、OEMの進め方やメーカー選びのポイントを分かりやすくまとめています。

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ドバイチョコOEMで差別化するポイント

ドバイチョコレートは話題性が先行しているため、味と食感の完成度、そして「自社ならでは」の切り口で差がつきます。よくあるつまずきは、カダイフの食感が流通後にしけてしまうこと、ピスタチオの香りが弱いこと、見た目が他社と似てしまうことです。

差別化の方向は大きく3つあります。1つ目は、日本人の舌に合わせた甘さ・塩気の調整です。本場よりも甘さを抑え、ピスタチオの香りと軽い塩味を立てると、リピートにつながりやすくなります。2つ目は、先行する韓国・シンガポールのアレンジを研究し、もち・スプレッド・冷菓など売り場に合う形へ落とし込むことです。3つ目は、国産素材やパッケージの世界観で物語を作ることです。同じ「ドバイチョコ風」でも、素材の産地や食感へのこだわりを伝えると、価格競争から抜け出しやすくなります。話題の熱があるうちに小さく出し、反応を見て磨き込む——この回転の速さが、旬の商材では武器になります。

よくある質問

ドバイチョコレートのOEM・商品化について、よく寄せられる質問をまとめました。

ドバイチョコレートはどのくらいの個数からOEMで作れますか?

工場によりますが、数百〜1,000個前後を最小ロットとするメーカーが多いです。トレンド商品はまず小ロットでテスト販売し、反応を見て量産へ移る進め方が安全です。

カダイフは国内で仕入れられますか?

輸入品が中心で、生・ロースト済み・冷凍など状態が分かれます。入手ルートが限られるため、安定して調達できるかをメーカーと早めに確認しておくと安心です。

ピスタチオが高騰していますが、コストは抑えられますか?

ピスタチオの香りを核にしつつ、配合や他のナッツとの組み合わせで原価の振れを抑える設計が現実的です。原価と風味の落としどころをメーカーと相談しながら決めます。

ザクザクした食感はどれくらい日持ちしますか?

カダイフは吸湿すると食感が落ちるため、個包装や脱酸素剤などの包装設計が日持ちを左右します。加速試験で根拠を持って賞味期限を設定するメーカーを選ぶと安心です。

「ドバイチョコレート」という名前で販売してよいですか?

国産品はドバイ産と誤解されないよう「ドバイ風」「ドバイスタイル」と表記する例が多いです。商品名やコピーは産地・製造者表示と矛盾しない形に整えるのが無難です。

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この記事を書いた人

小島怜のアバター 小島怜 株式会社Agriture

株式会社Agriture CEO/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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