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「味が苦手で続かない」を消せるか——プロテインVICOLAが代官山でリアル接点、受託開発が問われるフレーバー再現力

フルーツ感覚で楽しむプロテインを掲げる「VICOLA(ビコラ)」が、2026年8月29日(土)から9月15日(火)まで、代官山 蔦屋書店でブランド初のPOP-UP「プロテインを、もっとおいしく。」を開く。普段はECを主戦場にしてきた商品を、実際に水で割って試せるリアルな接点を用意した企画だ。

発表そのものは商品の展示・販売と試飲会の告知だが、受託製造の側から見ると読みどころは別のところにある。「味が苦手で続かない」という声を起点に生まれたブランドが、対面の試飲でどこを勝負どころに置いているか。フレーバープロテインの受託開発が問われる論点が、この打ち出し方に詰まっている。

目次

VICOLAは「水で割ってフルーツドリンク」を軸にしたプロテイン

VICOLAは、女性専門パーソナルジム「MintGym」オーナーでフィットネスインフルエンサーのMiyako氏(YouTube登録者23万人、総フォロワー30万人超)が立ち上げたプロテインブランドだ。会社の事業内容は女性向け美容・ウェルネス商品の企画・製造・販売。従来のプロテインに多いミルキーで濃厚な味わいではなく、水で割ってフルーツドリンクのように飲めるすっきりとした味わいを特長に掲げる。

今回のPOP-UPは代官山 蔦屋書店 1号館2階「美容・ウェルネスフロア」で開催する。商品の展示・販売に加えて、8月29日(土)・30日(日)・9月5日(土)・12日(土)に試飲会を実施し、8月30日(日)13時からは代表のMiyako氏本人が店頭に立つ。ECを主戦場にしてきたブランドが、ブランドとして初めてのPOP-UPで味そのものを対面に持ち出す。

発端は「プロテインの味が苦手で続かない」という現場の声

Miyako氏がブランドを立ち上げたきっかけは、ジムで多くの女性と向き合うなかで繰り返し聞いた声だった。「プロテイン特有の味が苦手で続かない」「食事だけでは思うようにたんぱく質を摂れない」。この2つの課題を味の面から解くために生まれたのがVICOLAだと説明されている。

水で割る前提のすっきりした風味という打ち出しは、このうち「味が苦手で続かない」という課題に応える狙いと重なる。摂取量そのものを補う設計の話まではリリースに書かれておらず、以上が原文で確認できる範囲だ。

VICOLA POP-UPの開催概要

今回の企画の日程と会場、試飲会の実施日を整理すると次のとおりだ。

イベント名 VICOLA POPUP「プロテインを、もっとおいしく。」
開催期間 2026年8月29日(土)〜9月15日(火)
会場 代官山 蔦屋書店 1号館2階「美容・ウェルネスフロア」(東京都渋谷区猿楽町17-5)
試飲会実施日 8月29日(土)・30日(日)・9月5日(土)・9月12日(土)
代表の店頭登場 8月30日(日)13:00〜 代表Miyako氏が店頭で交流・写真撮影・試飲(講演ではない)
ブランド運営 株式会社VICOLA(東京都港区南青山)

ここからは編集部の見立て——D2Cプロテインが受託先に投げる宿題

ここからは食品OEMの窓口編集部の見立てになる。VICOLAがどこで製造しているかはリリースに書かれていない。そのうえで一般論として、インフルエンサー発のD2Cプロテインは、製造を外部の受託工場に委ねる形が取りやすいカテゴリだ。少ない初期ロットで複数フレーバーを試し、売れ筋を見ながら量産へ移す動き方には、小ロット対応と味の再現力を備えた受託先の存在が効いてくる。

プロテインの受託需要は設備面でも動いている。タクスが25億円を投じてプロテインOEM新工場を建設し生産能力を1.5倍にするなど、健康食品側で設備投資の動きも出ている。ブランド側が「味で続けてもらう」ことを競争軸に据えるほど、受託工場に求められる仕事は充填や小分けの先へと広がる。

味を売りにするブランドが受託先に求めるもの

「水で割ってフルーツドリンク感覚」を成立させるのは、レシピの言葉ほど簡単ではない。たんぱく質特有の粉っぽさや雑味を抑えるマスキング、冷水でだまにならない溶けやすさ、香料と酸味のバランスといった技術が同時に問われる。味を最大の売りにするブランドを受託するほど、工場側は次のような対応力を試される。

  • 冷水で溶けやすく、飲用時に粉っぽさを残さない造粒や配合の調整
  • 大豆やホエイなど原料由来の風味をマスキングし、フルーツ系フレーバーを立てる香料設計の知見
  • 1フレーバーあたりの初期ロットを抑えつつ、当たった味を短納期で量産へ引き上げる柔軟性
  • 女性向け・美容文脈の訴求に耐える、たんぱく質量や配合の裏取りと品質管理

試飲会という接点は、ブランドにとって味の完成度をそのまま評価される場でもある。対面で「おいしい」と言ってもらえるかどうかに、開発と製造の詰めがそのまま表れる。

まとめ:フレーバー競争は受託の腕の見せ所になる

VICOLAのPOP-UPは、規模だけ見れば書店フロアの一企画に過ぎない。それでも「味が苦手で続かない」を正面から解こうとするブランドが、リアルな試飲でその問いに挑む点に受託側の学びがある。プロテインで機能だけでなく嗜好性が問われるほど、フレーバーの再現力と小ロット量産を握る受託工場の役割は重くなる。自社の強みが味づくりのどこにあるかを、あらためて言葉にしておきたい局面だ。

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出典

PR TIMES配信 株式会社VICOLA プレスリリース(2026年8月20日)「フルーツ感覚で楽しむプロテイン『VICOLA』、代官山 蔦屋書店にてブランド初のPOP-UPを開催」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000169251.html

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この記事を書いた人

小島怜のアバター 小島怜 株式会社Agriture

株式会社Agriture CEO/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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