オーガニック食品をOEMで作るには?初めてでもわかる開発の流れ・費用・おすすめメーカー

この記事の要約
オーガニック食品OEMは有機JAS・USDA・EU認証の原料を使いブランド商品を委託製造する方法です。試作費1〜5万円、製造単価150〜600円、最小ロット300個〜が目安。有機素材100種以上のアルファフードスタッフ、青汁・健康茶のしまね有機ファーム、50年実績の創健社など、認証対応実績のあるおすすめメーカー3社を紹介しています。

コロナ禍での巣ごもり需要や健康意識の高まりを背景に、オーガニック食品市場は長く注目されている市場です

特に無添加・自然由来・サステナブルといった価値観が重視されるなか、食品業界関係者や飲食店にとって、「オーガニック食品OEM」の需要が高まっています。

この記事では、オーガニック食品OEMの基礎知識から、依頼の流れ、費用感、メーカー選びのポイントまでを詳しく解説します。

最後におすすめのOEMメーカー3社も紹介していますので、導入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

目次

オーガニックOEMの特徴

オーガニック食品OEMを検討する際は、まず「オーガニック食品とは何か」「どのような認証制度が関係するのか」を理解しておくことが大切です。

通常の食品OEMと比べて、原材料の管理や表示ルールが複雑になりやすいため、基本知識を押さえたうえで製造パートナーを選びましょう。

オーガニック食品とは

オーガニック食品とは、農薬や化学肥料に頼らず、自然の恵みを生かして生産・加工された食品を指します。

なお、「オーガニック」と「有機」は基本的に同じ意味で使われています。

国際的に有機農業を推進するIFOAM(国際有機農業運動連盟)では、オーガニックの原則として以下の4つを掲げています。

  • 健康:土壌・植物・動物・人・地球の健康を維持・増進する
  • 生態系:自然の生態系や生命サイクルを手本とし、それに沿って行動する
  • 公正:すべての人間、動植物、環境にとって公正(フェア)な関係を構築すること。児童労働の禁止や、働く人への適切な賃金、動物の福祉(アニマルウェルフェア)が含まれる。
  • 配慮:現在および将来の世代、そして環境を守るために予防的かつ責任ある方法で管理する

オーガニック食品は原材料の安全性だけでなく、環境負荷や生産背景にまで配慮された食品といえます。

認証制度について

日本国内で「有機」「オーガニック」と表示して販売するためには、原則として有機JAS認証を取得する必要があります。また、海外向け商品を扱う場合は、販売国に応じた以下のような認証制度の確認も重要です。

  • 有機JAS(日本)
  • USDAオーガニック(アメリカ)
  • EUオーガニック(欧州連合)

USDAについては以下の記事を参考にしてください。

オーガニック食品OEMとは

オーガニック食品OEMは、製造設備を自社で持たなくても、OEMパートナーを通じて商品化が可能です。

OEMメーカーによっては、製品設計・原材料調達・認証対応・表示確認・パッケージングまで一貫して相談できる場合もあります。

対応できる商品の例としては、以下のようなものが挙げられます。

オーガニック食品OEM 商品例
  • 有機グラノーラ
  • オーガニッククッキー
  • 有機茶
  • 大豆ミート
  • ナッツ

オーガニック食品は通常の食品よりも原料管理や表示ルールが複雑になりやすいため、オーガニック食品の実績があるメーカーを選ぶことが重要です。

知らないと失敗する
OEMのポイントを解説

初めてのOEM、何から始めたらいいか迷っていませんか?

どのメーカーを選ぶかで、コストも品質も大きく変わります。初心者の方でも失敗しない、OEMの進め方やメーカー選びのポイントを分かりやすくまとめています。

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オーガニック食品OEMのメリット・デメリット

オーガニックOEMを検討する際は、利点と注意点を事前に把握しておくことで、計画段階から失敗を避けやすくなります。

メリット

  • 設備投資なしでオーガニックブランドを展開できる
  • 小ロットからの対応が可能な企業も増えており、テスト販売しやすい
  • 自社のSDGsやエシカル方針と親和性が高い商品を展開できる
  • 海外輸出や高付加価値商品の展開にもつながる

デメリット

  • 原料や製造コストが高く、一般的なOEMより製造費が高くなりやすい
  • 対応できる工場が限られており、選定が難しい
  • 表示・パッケージ内容に薬機法や食品表示法の知識が必要
  • 味や品質調整に時間がかかる場合がある(特に自然素材使用時)

オーガニック食品OEM成功のポイント

オーガニック食品OEM 依頼の流れ

オーガニック食品OEMの基本的な流れは以下の通りです。特にオーガニック認証や原材料の可否確認は、初期段階で確認しておくのが重要です。

工程詳細
企画・コンセプト設計想定ターゲット・商品について確認し、方向性を決定
OEMメーカーリサーチ・問い合わせ実績を確認し、問い合わせをする
試作サンプルを作成し、味、品質、表示内容(原材料・アレルギー)をチェック
契約締結最終的なコスト(製造費、包装費、運賃)と製造ロットを確認し、契約を締結
本製造・納品場合によっては輸送ラベルや梱包設計も対応

オーガニック食品OEM 費用項目

オーガニック食品OEMでは、通常のOEMよりもやや高コストになる傾向があります。
以下は代表的な費用項目です。

製造にかかる費用

  • 試作費:試作品を作るための費用(回数によって変動)
  • レシピ開発費:オリジナル配合を設計する費用
  • 製造費:実際に商品を生産する費用
  • 保管・配送費:保管や配送にかかる費用

見落としやすいコスト

製造費だけではなく、販促費用やパッケージのデザイン費用についても見落とさないようにしましょう。

  • デザイン費 :5〜30万円。パッケージ・ラベル・ギフトカードなど
  • ECモール手数料:Amazonは5〜15.4%、楽天はプランによって異なる
  • 広告費:SNS広告やSEO対策にかかる費用

オーガニック食品OEMメーカーの選び方

OEMメーカー選びで重要なのは「認証対応の実績」と「提案力」です。以下の観点でチェックしましょう。

  • 有機JAS、USDA、EUオーガニックなどの認証対応実績があるか
  • 自社希望の製品ジャンル(焼菓子・飲料・スープなど)に強いか
  • 小ロット対応やPB商品開発の支援経験があるか
  • 表示監修やアレルゲン対策などの知識が豊富か
  • 試作・やり取りのスピード感やコミュニケーション力があるか

失敗しないためのポイント

オーガニック食品OEMを成功させるために、以下の点に注意しましょう。

  • 自社の価値観(SDGs、地域性、無添加など)をメーカーに伝える
  • テスト販売・プロトタイピングに十分な期間を取る
  • 食品表示法・薬機法に関する知識がなければ外部アドバイザーを活用
  • マーケティング(誰に何をどう届けるか)をOEMメーカーと共有しながら開発
知らないと失敗する
OEMのポイントを解説

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おすすめのOEMメーカー5選

以下では、実績・対応力・認証などを総合的に評価したおすすめのOEMメーカーを紹介します。

株式会社Encha(神奈川県)

ベトナム北部・ハザン地域の希少な自生茶を中心に、無農薬の緑茶・烏龍茶・紅茶・フラワーティーなど多彩な茶種に対応しています。商品企画から試作・製造・納品まで一貫してサポートしており、ブランド設計やパッケージデザインの支援も行っています。

  • 対応ジャンル:ベトナム茶(緑茶・烏龍茶・紅茶・フラワーティー・発酵茶など)
  • 特長:
    • ベトナム現地農家とのダイレクトトレードによる高品質・無農薬茶葉の調達
    • 小ロット対応(数百個程度から対応可能)
    • 商品企画〜製造・納品までワンストップ対応
    • ブランド設計・パッケージデザインのサポートあり

日華フーズ株式会社(三重県)

50年以上の歴史を持ち、着色料や保存料などを一切使用しない「完全無添加」加工を強みとするOEMメーカーです。野菜・フルーツ・ハーブ類など多様な農産物の一次加工から粉砕・粉末化まで一貫して対応しています。

国産素材へのこだわりや規格外野菜のアップサイクル支援にも積極的で、ペットフード向けの無添加商品開発にも対応しています。

  • 対応ジャンル:乾燥野菜、ドライフルーツ、ふりかけ、野菜加工品、ペットフードなど
  • 特長:
    • 規格外野菜のアップサイクルやSDGs視点の商品開発に対応
    • 一次加工〜粉末化まで一貫対応
    • 国産原料にこだわった無添加ペットフード商品のOEMにも対応

アルファフードスタッフ株式会社(愛知県)

オーガニック専門の食品卸・OEMメーカーで、ドライフルーツやナッツ、グラノーラ、シリアルなど100種以上の有機素材を取り扱っています。有機JAS認定を取得した提携工場と連携し、オリジナルのお菓子やシリアルのOEM商品を企画・開発・提案しています。小ロット対応も可能で、オーガニック素材を活かした商品開発に強みがあります。

  • 対応ジャンル:ドライフルーツ、ナッツ、グラノーラ、シリアル、オリジナル菓子
  • 特長:
    • 100種以上の有機素材を取り扱い
    • 小ロット対応可能
    • オリジナル商品の企画・開発・提案に対応

しまね有機ファーム株式会社(島根県)

有機JAS認定の健康茶、青汁、スムージー、サプリメントなどのOEMに対応する農業法人です。原料の新鮮さにこだわり、畑から1時間圏内の加工工場で迅速に加工を行っています。小ロット対応やオリジナルレシピの提案も可能で、国産原料を使用した無添加商品の開発に強みがあります。

  • 対応ジャンル:健康茶、青汁、スムージー、サプリメント、ティーパック加工
  • 特長:
    • 有機JAS認定の原料と工場を保有
    • 原料の新鮮さを活かした加工体制
    • 小ロット対応可能
    • オリジナルレシピの提案に対応

株式会社創健社(神奈川県)

自然食品・オーガニック製品の企画・製造・卸売を行う企業で、50年以上の実績があります。カレールゥ、インスタントラーメン、レトルト、ドレッシングなどのOEM商品開発に対応し、白砂糖やアミノ酸等を使用しない原料設計や、食品添加物を極力使用しない商品づくりに取り組んでいます。多品種を同窓口で管理できる体制や、包材からパッケージ製品まで一括で依頼できる点も特長です。

  • 対応ジャンル:カレールゥ、インスタントラーメン、レトルト、ドレッシング
  • 特長:
    • 50年以上の自然食品・オーガニック製品の実績
    • 白砂糖・アミノ酸等を使用しない原料設計
    • 食品添加物を極力使用しない商品開発
    • 多品種を同窓口で管理可能
    • 包材からパッケージ製品まで一括で依頼可能

オーガニック食品OEMで持続可能なブランドを実現する

オーガニック食品OEMは、設備投資を抑えて高品質・高付加価値の商品を市場に出す強力な手段です。サステナブルな社会を目指すうえでも、オーガニック商品の重要性は今後ますます高まるでしょう。

本記事を参考に、自社の目指す世界観と合致するパートナーを見つけ、持続可能で魅力的なブランドを育てていきましょう。

知らないと失敗する
OEMのポイントを解説

初めてのOEM、何から始めたらいいか迷っていませんか?

どのメーカーを選ぶかで、コストも品質も大きく変わります。初心者の方でも失敗しない、OEMの進め方やメーカー選びのポイントを分かりやすくまとめています。

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この記事を書いた人

食品OEM専門メディア「食品OEMの窓口」で、記事の企画・執筆を担当。
食品OEMの始め方やOEMメーカーの比較記事、メーカーへのインタビュー記事などを数多く手がけています。

専門性の高いテーマでも、はじめてOEMを検討する方が迷わず理解できるよう、具体的でわかりやすい表現を心がけています。

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