【2026年版】ペットフードOEMとは?費用相場から依頼方法・メーカー比較まで徹底解説

OEMでペットフードを製造し、自社ブランドとして販売したいと考える企業や個人事業主が増えています。ペット市場は年々拡大しており、一般社団法人ペットフード協会の調査によると、ペットフード産業の出荷総額は459,423百万円になり、年々増加しています。

本記事では、ペットフードOEMの基礎知識から費用相場、依頼の流れ、メーカーの選び方まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

ペットフードOEM参入ガイドもあわせてご覧ください。

目次

ペットフードOEMとは?仕組みと対象商品を解説

ペットフードOEMとは、自社ブランドで販売するペット用の食品・用品を、製造設備やノウハウを持つ外部の会社に委託して製造する仕組みです。

依頼主が商品コンセプトや原材料の設計を主導し、OEMメーカーが製造・包装・納品を担当します。

近年では、ドッグフードやキャットフードだけでなく、多様なペットフード商品がOEM製造の対象となっています。

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商品カテゴリ具体例
ドッグフードドライフード、ウェットフード、セミモイスト
キャットフード総合栄養食、一般食、おやつ
ペット用サプリメント関節ケア、皮膚被毛ケア、腸活系
小動物・鳥類・観賞魚の飼料ハムスター用、インコ用、熱帯魚用
ペット用おやつ・スナックジャーキー、ボーロ、フリーズドライ

差別化のカギとして「ヒューマングレード」「グルテンフリー」「高タンパク低脂肪」「国産原料使用」といった、飼い主の健康意識を反映した設計が注目されています。

通販やEC販売を前提としたD2Cブランドの立ち上げにも、OEM製造は有効な手段です。

ペットフードOEMのメリット・デメリット

ペットフードOEMを検討するうえで、メリットとデメリットの両面を理解しておくことが重要です。

メリット

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メリット詳細
設備投資が不要工場建設や製造ラインへの投資が不要で、スピーディーなブランド展開が可能
専門的な製造体制の活用HACCPやISO認証を取得した工場の衛生管理体制を活用できる
小ロットでテスト販売しやすい数百〜数千個単位の小ロット対応メーカーもあり、通販での試験的な販売に適している
独自コンセプトの商品開発グルテンフリー無添加・シニア向けなど、ターゲットに合わせた差別化が可能
法令対応の負担軽減ペットフード安全法やパッケージ表示に精通したメーカーがサポートしてくれる

デメリット

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デメリット詳細
最小ロットの壁ロットが大きい場合、在庫リスクや初期費用が膨らむことがある
レシピの独自性確保が難しいケースも既存レシピベースの場合、他社製品との差別化が困難になることがある
リードタイムの長さ原料調達から製造・納品まで2〜3ヶ月かかることが一般的
法規制への理解が必要ペットフード安全法の表示ルールや成分基準を、依頼側も把握しておく必要がある

ペットフードOEMの依頼の流れ【5ステップ】

ペットフードOEMの依頼は、一般的に以下の5つのステップで進みます。

STEP
ヒアリング・相談

商品のターゲット(犬・猫・その他のペット)、販売価格帯、使用したい原材料の希望、販売チャネル(通販・店舗)を確認

STEP
試作・見積もり

レシピ設計と試作品の提出。製造費・原材料費・資材費を含む概算見積もりの提出

STEP
パッケージ設計

容器やラベルの仕様検討。ペットフード安全法に準拠した表示内容の作成

STEP
製造契約・本製造

契約締結後、原料手配とスケジュールに沿って本製造を開始

STEP
検品・納品

品質検査後に納品。必要に応じてロット追跡用の情報を提供

全体のリードタイムは、初回相談から納品まで約3〜5ヶ月が目安です。

ペットフードOEMの参考費用

ペットフードOEMにかかる費用は、商品の種類やロット数、パッケージ仕様によって大きく異なります。参考費用は以下になります。

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項目費用の目安備考
企画・レシピ作成50~80万円程度レシピ開発の複雑さにより変動
施策費用5~10万円/1品試作回数や商品によって変動
大ロット製造(10,000個〜)商品によるスケールメリットにより単価低減

上記の他に発生する費用例

  • パッケージ資材費用
  • 栄養分析・品質検査費用
  • 法令対応・表示監修費
  • 検査費用 (品質管理・微生物検査等)

ペットフードOEMメーカーの選び方【5つのチェックポイント】

信頼できるOEMメーカーを選ぶことは、ペットフードブランドの成功を左右する最重要ポイントです。以下の5つの観点で比較検討することをおすすめします。

チェックポイント確認すべき内容
1. 品質管理体制ペットフード安全法への対応、HACCP・ISO認証の取得状況
2. 小ロット対応力最小ロット数の明示、テスト販売への柔軟な対応
3. 得意な製造形態ドライ・ウェット・セミモイスト・フリーズドライ・レトルトなど
4. 開発支援体制栄養士・獣医師による監修、レシピ開発のサポート有無
5. 販売支援体制D2C・EC・通販向けのパッケージデザイン、物流、マーケティング支援

ペットフードOEMメーカーを選ぶ際には、「製造力」だけでなく「開発力」「提案力」「対応力」の3軸で総合的に評価することが重要です。

可能であれば製造現場を視察し、衛生管理や品質管理体制を自分の目で確認することもおすすめします。


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おすすめのペットフードOEMメーカー3選【2026年版】

実績のあるペットフードOEMメーカーを3社ご紹介します。ドッグフードからキャットフード、ペット用サプリメントまで幅広く対応可能な会社を厳選しました。

日華フーズ株式会社(三重県)

項目内容
品質管理FSSC22000に準拠した製造管理体制
対応商品乾燥野菜やふりかけなど、希望によって相談可能
特徴無添加にこだわった健康志向のペットフードの製造

アダプトゲン製薬九州株式会社(宮崎県)

項目内容
所在地宮崎県
品質管理ペットフード公正取引協議会会員、ペット専用製造ライン完備
対応商品ドライ、セミモイスト、レトルト、フリーズドライ、サプリメント
対応形態錠剤・カプセル・粉末など多様な剤形に対応
特徴ペット用サプリメントとフードの両方を一社で対応できる希少なメーカー

株式会社リーガルファクトリー(石川県)

項目内容
所在地石川県
品質管理防腐剤・酸化防止剤・香料・着色料完全無添加
最小ロットPB商品の場合20kg〜(内容量・納品形態により応相談)
特徴異業種・個人事業主からのOEM相談実績が多数。無添加・ナチュラル志向のペットフードに強み

ペットフードOEMで失敗しないための7つのポイント

ペットフードOEMを成功させるためには、製造面だけでなく、マーケティングや法令対応も含めた総合的な視点が必要です。

ポイント詳細
1ターゲットの明確化「誰のどんなペットに、何を届けるか」を商品設計段階で徹底的に言語化する
2訴求軸の整理価格競争ではなく「売れる理由」を明確に。無添加・国産・獣医監修など具体的な差別化ポイントを設定
3メーカーとの相性OEMメーカーの得意分野(ドッグフード vs キャットフード、ドライ vs ウェットなど)と自社の方向性を一致させる
4製造現場の確認可能であれば工場を視察し、衛生管理・品質管理体制を自分の目で確認する
5法令遵守の徹底表示ラベルや広告表現に法的リスクがないか、ペットフード安全法を踏まえてチェック
6販売チャネルの設計通販・EC・店舗販売など、チャネルに合わせたパッケージや販促物を計画
7テスト販売の実施本格生産前に小ロットでテスト販売を行い、市場の反応を確認してから量産化する

ペットフード以外のOEMカテゴリ

食品OEMの窓口では、ペットフード以外にも多彩なカテゴリのOEM製造情報を提供しています。関連する分野もあわせてチェックしてみてください。

カテゴリ概要
健康食品OEM機能性表示食品やスーパーフードなどの健康食品を自社ブランドで展開
サプリメントOEM錠剤・カプセル・粉末など多様な形態のサプリメントを小ロットから製造
プロテインOEMホエイ・ソイ・ピープロテインなど、ブランド展開に最適な製造委託
冷凍食品OEM急速凍結技術を活用した冷凍食品の企画・製造・販売
洋菓子OEM焼菓子・チョコレート・ケーキなどスイーツブランドの立ち上げ
離乳食OEM安全基準を満たしたベビーフードの開発・製造
アレルギー対応OEM特定原材料不使用の安心・安全な商品開発
コーヒーOEMオリジナルブレンドコーヒーのブランド開発
飲料OEMジュース・お茶・エナジードリンクなどの自社ブランド飲料
スナック菓子OEMポテトチップス・せんべいなどのオリジナルスナック製造
グミOEM機能性グミ・フルーツグミなどの企画・製造

まとめ|ペットフードOEMは差別化と信頼性が鍵

ペットフードOEMは、大規模な設備投資をせずにスモールスタートからでも、ブランドの世界観や理念を形にできる強力な手段です。拡大するペット市場において、「国産」「無添加」「ヒューマングレード」といった明確な訴求軸を持つことで、競合他社との差別化が可能になります。

成功のためには、信頼できるOEMメーカーとの協業が不可欠です。製造力だけでなく、提案力・柔軟性・共創姿勢を備えたパートナーを選びましょう。

ペットフードOEMに関するお問い合わせやご相談は、食品OEMの窓口までお気軽にどうぞ。あなたのブランドにぴったりのペットフードOEMメーカーをご紹介します。

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この記事を書いた人

小島怜のアバター 小島怜 株式会社Agriture

株式会社Agriture 代表取締役/食品OEMコンシェルジュ 乾燥野菜やドライフルーツを中心とした受託加工・OEM事業を手がける株式会社AgritureのCEO。京都府内の農家と連携し、規格外野菜の活用や6次産業化支援を通じて、「持続可能な食の流通」を追求している。製造現場での豊富な実体験を活かし、商品企画から試作、小ロット対応、パッケージ設計、販路開拓支援まで、OEMを検討するすべての事業者に伴走するサポートを提供。

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