遠忠食品株式会社
東京発の佃煮・麹調味料のOEMを手がける
遠忠食品株式会社は、東京・日本橋蛎殻町に本社を置く佃煮・惣菜・漬物のメーカーである。大正2年(1913年)創業の江戸前の佃煮屋で、製造は埼玉県越谷市の越谷工場で行う。主力商品は海苔の佃煮。海苔は日本の広い範囲で生産されているとしたうえで、主に江戸時代からの名産地である木更津で海苔を養殖している漁師から、仲介を介さず直接仕入れていると説明している。通常の佃煮は乾海苔でつくられることが多いが、直接仕入れによって風味の高い「生海苔」での佃煮づくりが実現できているとしている。2010年(平成22年)には直営店「遠忠商店」を日本橋蛎殻町の宮島ビル1階に開いている。
会社概要
| 会社名 | 遠忠食品株式会社(えんちゅうしょくひん) |
| 創業 | 大正2年(1913年) |
| 代表者 | 宮島 一晃(3代目・代表取締役)/宮島 和一郎(2代目・代表取締役会長) |
| 事業内容 | 佃煮・惣菜・漬物の製造販売 |
| 本社 | 東京都中央区日本橋蛎殻町1-30-10 TEL 03-3666-3012 |
| 越谷工場 | 埼玉県越谷市登戸町41-23 TEL 048-988-3710 |
| 直営店 | 遠忠商店/東京都中央区日本橋蛎殻町1-30-10 宮島ビル1階 TEL 03-6661-6021。営業時間11:00〜19:00(祝日は11:00〜18:00)、日曜定休 |
| 企業理念 | 産地を応援し会社の成長を目指す/生産することで、感動商品・サービスを通じて社会貢献をする/遠忠人が誇りを感じる企業を目指す |
原料と製法
同社は、海・山・畑の恵みといった原料に加えて調味料も厳選した国産素材を使用し、化学調味料と合成添加物は使用していないとしている。漁場や生産地に足を運んで作り手との対話を心がけ、里海・里山を育む環境活動にも参画していると説明している。
製法では直火釜を使う点を特徴に挙げている。現在は操作が容易で生産効率の高いスチーム蒸気釜が主流だとしたうえで、醤油の香ばしさを素材にのせてふっくら仕上げられる直火釜が遠忠の味の原点だという位置づけである。日々変わる気温や湿度、素材の状態に合わせた微妙な火加減の調整は、創業以来の製法を受け継いだ職人の技術と経験によるとしている。素材の検品から火入れ、味付け、殺菌、ビン詰め、ラベル貼りまでを一貫して自社工場で行っている。
商品のラインナップ
| 品目数 | 創業当時はわずか10品目ほどだったが、現在は100品目に手が届くラインナップと説明している |
| カテゴリー | 佃煮(主力)、惣菜、ご飯の素、調味料 |
| 素材の区分 | 海の幸、山の幸、江戸前 |
| 「江戸前でぃ!」 | 東京湾でとれる海の幸に特化し、良質の味と地産地消を守るために開発した佃煮シリーズ。素材本来の味を感じられるよう薄味で仕上げている |
| 容器 | 瓶詰め(ミニ・中・大の3種)、真空パック、プラ容器。用途に応じて使い分ける |
| 商品例 | 江戸前一番摘み生のり佃煮(80g・950円税込/東京湾産の黒のりを限定使用)、揚げごぼう甘酢漬け(80g・560円税込/国産ごぼうを一番搾り菜種油で揚げる)、国産味付ザーサイ(契約栽培の国産ザーサイ使用)、東京産ゆず胡椒(40g・650円税込)、【桐箱】特選佃煮六種詰め合わせ 小瓶サイズ(3,300円税込) |
| 原料の調達 | 素材の仕入れを商社に任せきりにしない方針を掲げる。国産ザーサイは畑ごとに農家と直接交渉し作付け分を全量買い取り、国産メンマは荒れた竹林の孟宗竹を商品化。アサリ・ハマグリの不漁を受けて試作・商品化したホンビノスの佃煮は供給が追いつかないほどになったとしている |
| 基本の調味料 | 醤油は国産丸大豆・国産小麦(直営店では東京都あきる野市の近藤醸造「キッコーゴ国産丸大豆醤油」を杉桶1年熟成で使用)、砂糖は種子島産さとうきびの粗糖、水飴は国産甘藷澱粉と国産大麦麦芽の麦芽水飴、かつおだしは鹿児島県加工のかつお節と水のみ、発酵調味料は国産米・米こうじ |
直営店の遠忠商店は2010年に開業した自然食品店で、自社商品のほか、同社が勧める食材を扱っている。天鷹酒造や豊永酒造といった酒蔵の商品、無添加のスキンケア用品なども取り扱う。
対外的な活動
| 2023年1月 | TOKYOイイシナ展示商談会への出展を告知 |
| 2023年8月 | アグリフードEXPOに出展 |
| 2025年7月 | NHK WORLDで英語版「Tokyo Bay Tsukudani」の動画が公開 |
製法については、大量生産に適した蒸気釜ではなく創業当初からの直火炊きを守っており、直径90cmの大釜に火を直接当てて煮込む。熱源は薪からコークスを経て現在は重油。鍋は鉄と銅を主原料とし、主原料や商品によって使い分ける。煮炊きを担う職人は4名で、長さ125cmほどのヘラを使い、生海苔のように重量感のある素材では攪拌機も併用する。一度の煮炊きで使う調味料は約50kg。袋詰め商品は機械詰めができるが、複雑な形状の商品など製品のおよそ半分は手詰めで、合成保存料を使用していないため瓶詰め・袋詰めの後に温浴殺菌の工程を通す。鍋の前に立ち続けて10年でようやく一人前と認められるとしている。越谷工場の工場長は料理学校を卒業した宮島宏康氏で、商品開発も担当している。
無添加については、工場創設期には食品添加物を何種類か使っていたが、昭和50年代の終わり頃に取引先となった生協からの要望で着色料(カラメル色素)を使わない佃煮づくりに転換した経緯を公表している。販路では特別提携店として日本百貨店(首都圏)を挙げるほか、ビオセボン・ジャポン、高島屋ファーム(日本橋・新宿・玉川・横浜)、スーパーまるおか(群馬)、Medel deli(恵比寿・奥沢)、結わえる本店、鮮魚 泉銀、神楽坂野菜計画などでの取り扱いを案内している。
OEM・受託製造の可否や最低ロット、価格帯については公開情報からは確認できないため、依頼を検討する場合は個別の問い合わせが必要になる。
掲載情報について
このページは、公開されている情報をもとに食品OEMの窓口編集部がまとめたものです。設備の稼働状況、対応できる品目やロットの条件は変わることがあります。発注を検討される際は、遠忠食品株式会社の公式サイト、または同社へ直接お問い合わせのうえ、最新の内容をご確認ください。
関連記事
食品OEMの窓口に掲載しませんか?
食品OEMの窓口では、食品メーカー様の掲載を募集しています。貴社の強みや製造実績を多くの発注者にアピールできます。詳しくは掲載のご案内をご覧ください。


