株式会社スティルダム・サガ
株式会社スティルダム・サガは、佐賀県佐賀市諸富町で「楠乃花蒸溜所」を運営するクラフトジンの蒸溜所である。2020年にスピリッツ製造免許を取得した新設の蒸溜所で、ジン発祥の地であるオランダから蒸留器を導入し、佐賀産の素材を使ったクラフトジンを製造している。少数委託製造という形でOEMにも対応しており、700ml換算60本からという条件を公開している。
事業所概要
| 会社名 | 株式会社スティルダム・サガ |
| 蒸溜所名 | 楠乃花蒸溜所 |
| 所在地 | 〒840-2104 佐賀県佐賀市諸富町徳富71-1 |
| 電話・FAX | TEL 0952-37-6926/FAX 0952-37-6936 |
| 免許 | 2020年にスピリッツ製造免許を取得 |
| 商標 | 「スロースピリッツ」は同社の登録商標 |
| 主要製品 | スティルダムジン スタンダード/スティルダムジン リスボン |
蒸溜所の名前は、設立した2020年5月に敷地内の楠木に花が咲いていたことに由来する。立地については、近くに筑後川昇開橋、その向こうに幕末の佐賀藩が蒸気船「凌風丸」を建造した三重津海軍跡があることを挙げ、オランダから蒸気船を輸入して自ら建造した幕末の佐賀藩と、オランダから蒸留器を導入した自社を重ねて説明している。
スティルダムジンの製法
同社のジンが一般的なドライジンと異なるのはベーススピリッツである。連続式蒸溜機で工業的に生成された原料アルコールではなく、清酒麹をつくり、清酒もろみを立て、搾って得た純米吟醸酒をさらに単式蒸溜器にかけた本格純米焼酎のみを使用している。同社はこれを、麦芽や穀類を発酵させて単式蒸溜で得たモルトスピリッツで造るオランダジン「ジュネバ」の製法スタイルと共通するものと位置づけており、ボタニカルの風味とともにベーススピリッツの個性が強く現れる製品になると説明している。
| 要素 | 内容 |
| スタイル | オランダジン「ジュネバ」スタイルのクラフトジン |
| ベーススピリッツ | 純米吟醸酒を単式蒸溜器にかけた本格純米焼酎のみを使用 |
| 蒸留器 | オランダから導入した蒸溜器 |
| ボタニカル | ジュニパーベリーやコリアンダーシードなど基本のレシピに加え、全14種類のうち約半数にあたる7種類が佐賀産。武雄産レモングラスなどのハーブ、柑橘類、ごま、のりを使用 |
| 割水 | 佐賀県唐津市七山「観音の滝」近くの森林の地下300mより採水された天然水 |
佐賀産のボタニカルにごまとのりが含まれている点は、他のクラフトジンとの違いになる。割水に使う唐津市七山の天然水については、浮岳・十坊山・笛岳・岩屋山・椿山・穀地蔵山・女岳という北斗七星に似た並びの七つの山々に囲まれた土地であることを紹介している。
製品ラインアップ
| 商品 | 容量・度数 | 小売希望価格(税別) | 特徴 |
| スティルダムジン スタンダード700(赤ラベル) | 700ml/45% | 4,500円 | 佐賀県産のレモングラスなど14種類のボタニカルを漬け込んだジュネバタイプ |
| スティルダムジン スタンダードハーフ375 | 375ml/45% | 2,500円 | 同上のハーフサイズ |
| スティルダムジン リスボン700(白ラベル) | 700ml/45% | 5,000円 | 鹿島産有機レモン(品種名・リスボン)をキーボタニカルに使用 |
| スティルダムジン リスボンハーフ375 | 375ml/45% | 2,700円 | 同上のハーフサイズ |
OEM(少数委託製造)の条件
| 項目 | 公開されている条件 |
| 受託内容 | 原材料などにこだわったオリジナルの酒の製造 |
| 最小ロット | 700ml換算で60本~ |
| 受付件数 | 毎月2案件まで |
| 申込方法 | 公式サイトのメールフォームから相談 |
実際の受託事例として、佐賀市のBAR CASKの7周年記念ボトル「梅ジン」が公開されている。容量500ml、度数45度、82本限定で、佐賀県産純米吟醸酒を単式蒸溜器にかけた純米焼酎をベーススピリッツに、唐津市七山産の完熟南高梅をキーボタニカルとし、佐賀県産のレモングラスなど7種類のボタニカルを漬け込んで蒸留、唐津七山の天然水で加水調整したものである。発売日は2020年8月31日で、同店で提供されている。
この事例は、標準品が14種類のボタニカルを使うのに対し7種類に絞り、容量も500mlに変えている。ボタニカルの構成と容量を案件ごとに設計していることがわかる。82本という数量も、飲食店の記念ボトルという規模に合っている。
販路とビジョン
取扱店は佐賀県内の酒販店を中心に13店舗が公開されており、有田町の良酒佐嘉蔵屋、伊万里市の地酒処 石見屋本店、嬉野市の伊東酒店、小城市の酒舗 彩、唐津市の酒のナガタなどが並ぶ。九州佐賀国際空港ターミナルビル2Fとさがバルーンミュージアム1Fの株式会社佐賀工房も取扱店に含まれており、土産需要にも対応している。
同社が掲げるビジョンは、観光資源の活用による地域との連携、生産者との連携による六次化事業の構築、新しい佐賀ブランドの醸成と海外への発信、クラフトスピリッツ文化の拡大と定着の4点である。自社農産物や地域素材をボタニカルとして使った記念ボトルやオリジナルジンを、数十本単位から企画したい場合の相談先になる。ただし受付は毎月2案件までと限られるため、時期の調整は早めに行うのが前提になる。
掲載情報について
このページは、公開されている情報をもとに食品OEMの窓口編集部がまとめたものです。設備の稼働状況、対応できる品目やロットの条件は変わることがあります。発注を検討される際は、株式会社スティルダム・サガの公式サイト、または同社へ直接お問い合わせのうえ、最新の内容をご確認ください。
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