株式会社扇フーズ
福岡県発の独自製法による燻製食品・食肉加工品のOEMが得意な
株式会社扇フーズは、福岡県福岡市南区に本社を置く食品メーカーで、天然水に燻煙を溶け込ませた「燻製水」を開発・製造・販売している。もともとは燃料開発事業から出発した会社で、その研究過程で生まれた「水に煙を溶け込ませる独自技術」を食品分野へ転用した経緯を持つ。業務用・卸として全国のレストランや居酒屋で採用された実績があり、家庭用のスプレーボトルから10kgのバッグインボックスまでを揃えている。
会社概要
| 会社名 | 株式会社扇フーズ |
| 代表者名 | 山本 あずさ |
| 所在地 | 〒811-1324 福岡県福岡市南区警弥郷2丁目14-2 |
| 電話・FAX | TEL 092-210-7806/FAX 092-210-7807 |
| 設立 | 2015年8月4日 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 事業内容 | 自社製品の開発・製造・販売および、食料品販売 |
| 主要取引先 | 株式会社TATSUMI、株式会社JR東日本企画、株式会社ヴォークス・トレーディング、株式会社銀座ベルハウス、株式会社西原商会、日本酒類販売株式会社、ヤマエ久野株式会社(五十音順) |
燃料開発から食品へ転じた経緯
同社は燃料開発事業から始まった会社で、2013年にその研究過程で「水に煙を溶け込ませる独自技術」を開発した。当初の相談は、うなぎ屋や焼き鳥店など煙の多い飲食店からの「煙の処理に応用できないか」という内容だった。食品分野への転機になったのは、有名ホテルのシェフから「この水はまるで燻製のような香りがする。この技術を料理に使いたい」という声が寄せられたことだと説明されている。
当初は食品業界とのつながりがなく、安全性や成分規制の課題に直面したが、東京ビッグサイトの食品展示会への出展を機に本格的な食品開発を開始。燻製に含まれるベンゾピレンの除去をはじめとする研究を重ね、2015年に「燻製水」が完成した。同年に株式会社西原商会、ヤマエ久野株式会社との取引が始まり、業務用・卸として全国のレストランや居酒屋で採用されるようになった。
2019年以降は大手食品メーカーとの提携により、燻製水を使用した業務用製品の全国展開が計画され、新工場の設立や大規模生産の準備が進められていたが、新型コロナウイルスの影響で計画は実現に至らなかったと公表している。2025年に創業10年を迎え、公式サイトとECサイトをリニューアルした。
燻製水の製法と特性
原料は天然水と山桜。通常の燻製機とは異なる流体力学を考慮した特殊煙発生装置で桜チップを焚き、発生した煙を自社独自の特殊撹拌装置でナノ化した天然水に溶け込ませる、という製法が公開されている。同社はこの独自製法により、発がん性物質であるベンゾピレンを完全に除去した「安全性100%」を実現したと説明している(同社の自社説明であり、第三者機関による検証結果は公表されていない)。
| 項目 | 公式サイトの記載内容 |
| 原料 | 天然水と山桜(桜チップ) |
| 製法 | 流体力学を考慮した特殊煙発生装置+特殊撹拌装置でナノ化した天然水に煙を溶け込ませる |
| 味 | 初めから食用として開発された「無味」。pH3.2の酢酸を含むが酸味はないと記載 |
| 肉・魚への作用 | 酢酸がタンパク質のアミノ酸結合を壊すこと、肉自身のタンパク質分解酵素が活性化すること、結合組織のコラーゲンが分解されることにより、身が柔らかくなると説明 |
| 含有成分 | フェノール類など芳香族化合物のほか、アルデヒド類やケトン類が検出されると記載 |
| くん液との違い | くん液は木酸液・竹酸液で基本的に酢のため酸味がある。燻製水は食品専用で無味・酸味なしと説明 |
商品ラインアップと使い方
| 商品 | 想定用途 |
| 燻製水 60ml スプレーボトル | 家庭用。食材への噴霧 |
| 燻製水 500ml ペットボトル | 家庭用・小規模店舗用 |
| 燻製水 10kg バッグインボックス | 業務用 |
| 燻製水セット(500mLボトル&60mLスプレーボトル) | ECサイトでのセット販売 |
使い方として公式サイトが挙げているのは、生もの(肉類・魚類)への噴霧と、液体調味料への添加の2系統である。後者については「1割程度、燻製水を入れて撹拌することにより、燻製風味の新しい製品を作ることができます」と記載されており、醤油、ドレッシング、白だしなどが例示されている。肉や魚に噴霧して1時間以上おいてから調理する、炊き込みご飯や煮物に少量加える、うどんのつゆやカレーに入れる、ウイスキーや焼酎に少量加えるといった具体例も公開されている。
OEM・製品開発に関する公開情報
| 確認項目 | 公開情報での状況 |
| 受託製造の明示 | 公式サイトにOEM専用ページはない。法人・企業向けの問い合わせ窓口が別途用意されている |
| 原料としての供給 | 10kgバッグインボックスの業務用規格があり、原料として調達する形での利用が可能 |
| 加工品への展開 | 液体調味料に1割程度添加して燻製風味の製品を作る用途を公式に提示。調味料メーカー側での商品化が想定されている |
| 実績 | 2015年から業務用・卸として全国のレストラン・居酒屋で採用。食品商社(西原商会、ヤマエ久野、日本酒類販売など)との取引を公開 |
| 生産規模 | 大規模生産を前提とした新工場計画は2019年以降に進められたが未実現。現在の生産能力は非公開 |
| 最小ロット・価格 | 非公開 |
完成品のOEMを請け負う受託工場ではなく、燻製風味を付与する素材そのものを供給するメーカーという位置づけになる。醤油・ドレッシング・たれといった液体調味料に燻製の香りを加えた商品を企画する場合、自社で燻製設備を持たずに風味を付与できる手段として検討できる。食品商社との取引実績が公開されているため、流通ルートを含めた相談もしやすい。
掲載情報について
このページは、公開されている情報をもとに食品OEMの窓口編集部がまとめたものです。設備の稼働状況、対応できる品目やロットの条件は変わることがあります。発注を検討される際は、株式会社扇フーズの公式サイト、または同社へ直接お問い合わせのうえ、最新の内容をご確認ください。
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